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ポジティブフィードバックは家族でも使える

今日のおすすめの一冊は、ヴィランティ牧野祝子(のりこ)氏の『ポジティブフィードバック』(あさ出版)です。ブログも同名の「ポジティブフィードバック」という題で書きました。

本書の中に「ポジティブフィードバックは家族でも使える」という心に響く一節がありました。

ポジティブフィードバックとして、感謝の言葉を伝えたり、小さなことでも声に出して承認したりすることは、家族、パートナーとの関係性を築くうえでもとても大切です。

私は心理カウンセラーではありませんし、家族の人間関係のプロではありませんが、イタリアというまったく違った文化の家族に嫁いだことで、ポジティブフィードバックの必要性をとても強く感じています。

結婚した当初は、「主人の両親や兄弟に、私はどう思われているのだろうか」と気にしたり、「妻は○○すべき」という考えに(今思えば勝手に)縛られ、「完璧でない自分がこんなことしていいのだろうか?」と悩みながら、罪悪感を抱きながら、日々、行動していました。

ところが、イタリアの家族は「自分の好きなことをやる(自分を労わる)のは、いいことよ(Cha Brava)」と非常にポジティブに反応してくれたのです。 

それこそ、小さい娘を預けて出張に行った時も、週末に昼まで寝ていた時も、昼寝をしていた時も、ランチでワインを飲んだ時も、自分のための買い物に出かけた時も、子どもたちを置いて、主人と2人でディナーに行った時も私の行動を常にポジティブに捉え、言葉にして伝えてくれるのです。 

そんなやさしい家族に囲まれて、だんだんと私は「自分らしくあるために、好きなこともやって良いのだ」と、自分を承認することができるようになりました。 それからは、私の行動に対してポジティブな言葉がけをしてくれた時には、私も笑顔で 「ありがとう」 と感謝の気持ちを言葉にして伝えています。 

ほかにも、私のクライアントさんから、次のようなお話を聞きました。 クライアントさんのお母さまが歳を重ね、体が不自由になってきたと嘆いていたので、「お母さんは、まだ何でもできるよ」「腰が痛いのが治って、自由にどこにでも行けるようになったら、何をしたい?」 などと、ポジティブな言葉で話しかけていたら、だんだん元気になってきたのだそうです。 

今では、お母さま自ら、これからやりたいことをノートに書き出し、それを毎日眺めて は実現する日のことを思い描いて楽しそうにしているといいます。 

共に生活をしていると、その距離の近さから、わざわざポジティブな言葉がけなんてする必要ないだろうと、つい、サボってしまいがちですが、近い関係だからこそ、承認されたり、感謝されたりすると嬉しく感じ、相手もポジティブになることができます。

家族やパートナーという大切な関係性だからこそ、お互いの良いところ、できているところを認めあい、足りないところは補いあってポジティブでいられるとステキですね。

ポジティブフィードバックは、どんな人にも効果があるという。

それは、人間の根本的な欲求である「承認(の欲求)」を満たすものだから。「自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されること」は、生きて日常生活を営むうえで非常に大切だ。

家族や友人との間でも、ポジティブフィードバックを積極的に使いたい。

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