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寝ながらにして筋肉を鍛える

今日のおすすめの一冊は、南雲吉則(なぐもよしのり)氏の『「空腹」が人を健康にする』(サンマーク出版)です。その中から「一日一食の実践」という題でブログを書きました。

本書の中に「寝ながらにして筋肉を鍛える」という興味深い話がありました。

冬眠する動物は、内臓脂肪を燃やしてひと冬を過ごしています。このとき働いているのが、じつは成長ホルモンです。眠っている間に成長ホルモンが内臓脂肪を燃焼させているのです。そのことによって体温を上げて寒さから身を守ってくれます。

人間が寝汗をかくのは成長ホルモンのせいなのです。 この成長ホルモンの働きは、それだけではありません。寝ながらにして筋肉を鍛 える「タンパク同化作用」があります。 

なぜそんな作用があるのか。冬眠明けの熊を思い出してください。冬の間、ずっと洞穴で寝たきり状態であれば、通常なら筋肉が衰えてすぐには起き上がれなくなってしまいます。もしそんなときに敵に襲われれば、自分だけでなく子どもたちも助かりません。 そこで成長ホルモンにはタンパク同化作用が生じて、寝ながらにして筋肉を鍛えることが可能になったのです。

夜の10時から夜中の2時のゴールデンタイムにしっかり睡眠をとっていれば、わざわざジムに通って体を鍛える必要もなくなるばかりか、眠るだけで「ダイエット効果」と「筋肉もりもり効果」が見込めるのです。

成長ホルモンの効用は、ほかにもあります。それはズバリ、美肌作用です。 私たちの体内では、日中に浴びた紫外線によって、シミやそばかすの原因となる メラニンが分泌されます。ところが、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌に蓄積されたメラニンを吸収し、美白効果をもたらしてくれるのです。「寝不足は美容の大敵」とは、よくいったものですね。 

さらに、不摂生によって傷ついた気管や消化管、血管などの傷を癒してくれる創傷治癒作用も、成長ホルモンの働きのひとつです。こうした傷を治す作用には、若返り効果だけでなく、抗癌作用も望めるといわれます。

高価なサプリメントに頼る必要もなく、誰もがタダで手に入れることができる成長ホルモンに、もっと注目してもよいのではないでしょうか。 けれども、しつこいようですが、この成長ホルモンは、夜の10時から夜中の2時までしか出ないことをお忘れないように。時間限定のホルモンなのです。

南雲氏は、あらゆる動物は、お腹がすかなければ何も食べないという。目の前にウサギがいても、満腹であれば、ライオンはそれを追いかけて食べたりはしない。あらゆる動物は無駄な殺生はしないのだ。

そして、人は「一日一食」を基本として、早寝早起きを習慣として、小食に徹することが大事だという。

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