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幸福な人ほどよい人間関係がある
今日のおすすめの一冊は、川田浩志(ひろし)氏の『人生を楽しんでいる人は歳をとらない』(ディスカヴァー)です。その中から「誰と一緒に行くのか」です。
本書の中に「幸福な人ほどよい人間関係がある」という心に響く文章がありました。
幸福な人ほど良好な人間関係を持っている傾向があることが、さまざまな調査からわかっています。幸福度の高い人たちは、お互いに親密と感じている友人や恋人、家族がいて、それらの人々とすごす時間が長い傾向があります。
さらに、幸福度を左右するさまざまな因子のなかで、他者との社会的関係性が、幸福度に関わるもっとも重要な因子であるとする研究結果がいくつもあるのです。そして、とくに友人との関係性が幸福度に大きく関与しています。友人の数が多いほど幸福度も高い傾向にありますが、やはり数よりは質で、一番の親友との関係性が幸福度にもっとも大きな影響を与えます。
いっぽうで、他者との関わりを避けて一人ですごすことの多い人は、身体機能が早く低下していくこともわかっています。ですので、寝たきりを予防するという観点からも、なるべく良い人間関係を築いておくことが大切です。
引っ込み思案で、今まで他人に積極的に声をかけるのをためらっていた方に、いきなり社交的になれ、と言っても、おそらくむずかしいでしょう。まずは、誘われたら断らない、迷ったら行ってみる、というところから始めたらいかがでしょうか?
◆アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言った。つまり、人間関係が良好であれば、人間の悩みはなくなる、ということだ。
そのためには、小林正観さんは「柔らかく温かい人間関係をつくる」ことが大事だという。温かな人間関係の基本は「和顔愛語」。お互いがニコニコして笑顔で接する。そして、愛ある温かな言葉を使う。相手を決して傷つけたり、落ち込ませたりしない。
温かな人間関係と真逆なのが、損得や打算で成り立つ関係だ。計算づくの関係はギスギスして、いつか必ず破綻する。また、相手を否定する発言や、正論を振りかざしてばかりいると、冷たい人間関係となる。
「幸福な人ほどよい人間関係がある」という言葉を胸に刻みたい。
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