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おもしろい人生、突拍子もない変わった人生を歩みたいなら

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『みんなが味方になるすごい秘密』(KADOKAWA)の中から、「能力ではなくて人格を磨く」というテーマで書きました。

「頼まれごとの人生」という小林正観さんの哲学に私は深く共感しています。若い頃はなかなかこのことが分からなかったのですが、年齢を重ねるたびにこの想いが深くなりました。目標や夢を持ち、それに向かって努力する、というのが一般的な教えでした。学校でも親も子どもの頃からそう教えます。

確かに、子どもの頃からの夢を実現してしまった野球のイチローさんのような人も、まれにはいます。しかし、そういう人は本当にごく少数です。多くの成功者は、自分が思ってみない分野で成功して人がほとんどです。それは、一見すると偶然の積み重ねのように見えます。

舩井幸雄氏はこう言っています。「世の中に、ムダなものはない。この世の中に存在するものは、すべて必要なもので、不必要なものはない。また、すべての出来事は必然で、偶然はありえない。」一見すると、偶然に起きたようなことも、後から考えると、それがあったから今の自分がいる、と思うようなことがほとんどです。つまり、全てが必然、必要だった、ということです。

「頼まれごと」は、その偶然をどんどん後押します。自分で考えた目標や夢は自分の思考の範囲内ですが、「頼まれごと」は、自分の思考の範囲外です。考えてもみないことがやってくるということです。それをどんどん引き受けていくと、まわりは、この人なら別のことを頼んでもやってくれそうだと思われ、その範囲が広がります。

自分ではやろうとは思わなかったようなことも、「頼まれごと」を引き受ければ、新たな分野に挑戦することになります。すると、自分の経験値がどんどん広がり、そして深まっていくのです。そんなことを続けていくと、思ってもみなかったようなスペシャリストになったり、職業についたりもします。

いつの時代も職業や仕事は変化とともに変わっていきます。江戸時代にあった職業や仕事が現在はほぼなくなったように、今ある職業や仕事もあと何十年かすると大半がなくなるはずです。そんな状況で、子どものころから想い続けた10年前、20年前の夢や目標が現在の状況とびったりマッチしているなんてことはほとんど奇跡に近いです。江戸時代の変化に比べ、現在の変化は数百倍、数千倍の変化ですから。

「頼まれごと」は「引き」です。野球でいえば選手は監督の「引き」がなければスタメンには入れてもらえません。どんなに実力があろうが、夢があろうが、監督に引いてもらわなければ活躍できないのです。つまり監督に好かれなければ引かれないということ。だから、「引く」は「惹(ひ)く」でもあるのです。

「頼まれごと」を続けていくということは、誰かに引っ張り上げてもらうことです。反対に、自分で決める夢や目標は、自分の経験や勉強したことを積み重ねた上にできあがった「積み重ね」なので、そこには「意外性」や「偶然」、「突拍子もないこと」などはありません。

だから、おもしろい人生、突拍子もない変わった人生を歩みたいなら、「頼まれごと」を気持ちよく引き受け続けることだと思うのです。ただし、問題は、「頼まれごと」がほとんどこない人がいることです。それは頼みにくい人です。いつも不機嫌だったり、すぐに怒ったり、損得で考えたり、ケチだったり、性格が悪かったりする人です。そういう人に頼みたいくないですものね。

そういう人は、人からの「頼まれごと」を何回か断っています。それもヒドイ断り方をしているかもしれません。ということは、最も大事なことは、頼まれやすい人になることになることなんだと思います。


今日のブログ(3分動画も)はこちら☟
https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12603900414.html


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