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上手に“キレる”こと
今日のおすすめの一冊は、中野信子氏の『脳の使い方100』(宝島社)です。その中から「目減りしない価値を育てる」という題でブログを書きました。
本書の中に「上手に“キレる”こと」という心に響く文章がありました。
いまは子どもも大人も含めて、 「いじめ」 の問題がクローズアップされるようになりました。 いじめが厄介なのは、最初は軽くいじられたり、ちょっとからかわれたりすることからはじまる場合が多いからです。
そのため本人は、「このくらいで文句をいうなんて」 となんとなく我慢してしまう。そうすると、その様子を見たまわりの人たちも、「この人は、このくらいいじっても平気なんだな」 と思ってしまいます。
そうしていつの間にかどんどんいじめがエスカレートし、耐えられない状態になったときにはすでに、本人はもとよりまわりの人たちも、それを止めることが難しくなってしまうのです。
そこで、社会のなかで生き延びていくためにも、上手に“キレる”ことを身につけなければなりません。 最初に嫌な思いをしたとき、ごまかして笑ったりせずに、ちゃんと嫌な顔をして、静かに不快な気持ちを伝えるだけでも、結果はかなり違います。
可能なら、「あなたは『たいしたことない』と思っていうのかもしれないけど、そういわれるとわたしはすごく悲しい」などと伝えてみましょう。 別に機転などを利かせる必要はないのです。
ともあれ、 自分の気持ちを冷静に伝えられる人は、それだけでいじめられにくくなります。 自分の嫌な気持ちを、きちんとストレートに表現できるかどうかがポイントになります。
もちろん、うまくいかない場合もあるでしょう。ことによっては、いじめがひどくなるケースも考えられます。そんなときには逃げる選択肢もしっかり考慮しておきましょう。 なによりも自分のために避けたいのは、我慢し続けること。
我慢していると、自分で自分のいられる場所をどんどん明け渡してしまうことにつながっていきます。人から奪ったものを自分の利益にするような人は、いつもそんな人を探しています。
そして、無意識に嗅ぎあてて、搾取の対象にしてしまいます。 他人に優しくて、気遣いができる人ほど、 犠牲になってしまいやすいものです。 ふだんから、「いい人=怒らない人」ではないと知って、準備をしておくことが、いざというときに身を守る術となるはずです。
《生き抜くためには“キレる”ことが欠かせない》
◆斎藤一人さんは「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」という。
なめられる人は、やさしい人が多い。自分の言いたいこともいわなかったり、自分の気持を出すことをじっと我慢して、波風立てないことがやさしさだと思っている。そして、いったんなめられると、その従属関係はずっと続く。
いつも、なめられたり、見くびられたり、バカにされていると、いつか何かの形で爆発することになってしまう。威張るというのではなく、言うべきときにははっきりと言える、自立した大人であることが必要だ。
そのために必要なのが「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」ということば。時に、「上手に“キレる”こと」も必要だ。
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