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大事なのは「最新学歴」

今日のおすすめの一冊は、香取貴信氏の『光らせる人が光る人』(内外出版社)です。その中から「人を光らせる人」という題でブログを書きました。

本書の中に『大事なのは「最新学歴」』という心に響く文書がありました。

独立して、自分独りでコンサルや人材教育などを始めると、決まって聞かれるのが「最終学歴」でした。

例えば、相手先の人事部の教育担当者は、東京大学や京都大学、早稲田大学や慶應義塾大学など、世の中では一流校と言われる学校を卒業した人ばかりです。そういう皆さんが適材適所に配属されて、大企業は成り立っています。 

ほとんどの企業に行くと必ず聞かれるのが次の質問でした。 「香取さん、最終学歴はどこだったんですか? 学校は?」 「うっ」となっていました。すかさず、笑いながらこう答えるしかなくて。 「はい、東京ディズニーランドユニバーシティです」 苦しいですよね~。というか勝手に自分で苦しんでいただけですけど(笑)。 

とにかく自分の最終学歴が低いと自覚していて、それが強烈なコンプレックスを生み出していたのです。 ところが、ある日。ちょっとした打ち合わせをしているときに、相手の人と学歴の話になりました。すると、こんな話を教えていただいて、僕は目からウロコ体験を味わったのです。 

「香取くん、コンプレックスを抱く気持ちはわかるけどさ。大事なのは最終学歴なんかじゃなくて〝最新学歴”だと思うよ」 「最新学歴? 何ですか、それ?」 「だってさ、僕らのようないい歳をして、まさか「どこの大学を出られましたか?』って、いつの話だよって思わない? 

その延長でさ、だいたい定年後の男性に多いんだけど、同世代と会うとき、決まって口に出てくるのが次の言葉なんだよな。「どこにお勤めだったんですか?」って。おいおい、なに昔の話をしてんだよって(笑) 肝心なのは、今だよ今。 今の自分がどうなのかって語るべきでしょう。

最終学歴がどこかよりも『今、何を学んでいるんですか?』って聞くほうが大事だと思わん?」 

僕は話を聞きながら泣きそうになりました。それだけ感動したからです。当時の僕はまだまだちっちゃくて、どこか過去の自分を否定していたんですね。 一緒にいたその人から、ガツンといいパンチをもらった気がしました。 

「香取くん、最終学歴がコンプレックスだと言っているけれど、今はいろいろなことを学んでいるでしょう。それでいいんじゃないの? 『僕の最新学歴は・・・・・』 って言えばいいと思うよ。常に学んでいる人のほうが素晴らしいと思う。過去に学んだ経験を言うより、『今、何を学んでいるか?』が大事だよ」

変化の激しい現代、たった1年前、いや1ヶ月前の常識がひっくり返ることが多い。それを、学校を卒業してから何十年も経っていて、卒業した学校や学歴を気にするのはナンセンスと言わざるを得ない。

言うまでもなく、学校は学歴が大事なのではなく、「何を学んだのか」という内容が大事なのだ。そして、残念なことに、何十年も前の知識や技術は今、ほとんどが役に立たない。

それは、スマホが登場して15年。スマホ以前と以後とでは世界は大きく変わったということだ。その場で検索すれば情報や知識は何でも出てくる時代になり、覚えることより新しい発想や創造性、探求心が求められる時代に激変したからだ。

だからこそ、大切なことは、かつて有名大学で学んだという過去ではなく、今現在、何を学び続けているかということだ。

『大事なのは「最新学歴」』という言葉を胸に刻みたい。

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