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おろそかにしない

今日のおすすめの一冊は、松下幸之助氏の『道をひらく』(PHP)です。その中から「与えるということ」という題でブログを書きました。

本書の中に「おろそかにしない」という心に響く文章がありました。

人から何かを命ぜられる。その命ぜられたことをその通りにキチンとやる。そこまではよいけれど、そのやった結果を、命じた人にキチンと報告するかどうか。この命ぜられた通りにやって、その通りうまくいったのだから、もうそれでよいと考える人。

いやたとえ命のままにやったとしても、その結果は一応キチンと報告しなければならない、そうしたら命じた人は安心するだろうと考える人。

その何でもない心がけ、ちょっとした心のくばり方のちがいから、両者の間に、信頼感にたいする大きなひらき ができてくる。


仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは、些細と思われること、平凡と思われることも、おろそかにしない心がけである。むつかしいことはできても、平凡なことはできないという のは、本当の仕事をする姿ではない。


些細なこと、平凡なこと、それを積み重ね積み重ねきて、そのうえ に自分の知恵と体験とを加えてゆく。それではじめて、あぶなげのない信頼感が得られるというものであろう。

◆たとえば、何かのイベントで、ほんの少額を寄付したようなとき、進捗状況を折にふれ報告してくれる運営者がいる。逆に、ほとんど何の連絡もない運営者もいる。どちらが、寄付した人にとって好ましい態度なのかは、自明の理だ。

こまめに報告することは、現代ではメール一本でできる簡単なこと。しかし、その小さな気づかいが積み重なって、信頼につながる。むしろ、少額の寄付者であればあるほど、運営側の誠意を感じるものだ。お金を出した方はずっと覚えているからだ。

ささいなことであっても、気づかいやこころくばりをおろそかにしない人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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