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ますますキュレーターが必要となる

今日のおすすめの一冊は、成毛眞氏の『アフターコロナの生存戦略』(kadokawa)です。その中から『成功の多くは「プランB」から生まれる』という題で書きました。

本書の中の最終章に素敵な言葉があったのでシェアします。

時代が変わっても個人としてやるべきことは変わらない。良質の情報を効率的に入手するには、キュレーションをやっている人の本を読むとか、話を聞く以外に手がない。エッセンスを聞かない限り間に合わない。40代前後の忙しいサラリーマンが自力で知識量を蓄えるのは不可能に近い。
とくに技術が絡む領域は絶対に無理だ。ブロックチェーンの論理的な概要を覚えようにも、丸一日、本にかじりついてもまだわからないだろう。金融機関同士の決済がどこでどのように行われているかとか、読んでも読んでもわからない。だから、誰を知っているか、誰をキュレーターとして崇めるかが勝負だ。
専門家だけではいけない。キュレーターが必ず必要になる。コロナ騒動で、ある領域の専門家は隣の領域の専門家ではないことを、日本国民全員が身に沁みて理解したはずだ。ようやくウイルス学については多くの人が理解し始めたが、それは科学の0.01%くらいの話で、テクノロジー分野とあわせると、もっと複雑でややこしい問題が、宇宙や衛生、電子マネー周りとかに山ほどある。
技術変化のスピードは、ここ100年くらいの間に幾何級数的に上がっている。電話の例はわかりやすい。固定電話からある日突然、トランシーバーのような携帯電話が登場し、次にiモード出てきて、スマホになる。実は、スマホが出て20年くらいだと思っている人が多いが、iPhoneの初代が2007年、3GSが2009年と考えると、本当につい最近だ。そして、お次は5G、6Gというように、ものすごいスピードで世の中は進んでいる。
このスピードは速まることはあっても、ゆっくりになることはない。テクノロジー、サイエンス、エコノミーなどの知識量がの差が、生き延びることに直結する時代。これからを生きる私たちは、その時代を楽しむしかないのだ。

キュレーターとは、美術館や博物館で展示のプロデュースする学芸員のことです。いまではそれが転じて、その人独自の視点で情報を発信する人のことも指します。キュレーターという仕事は、美術館や博物館だけでなく、今では多くの職業に存在します。たとえば、店主がセレクトした厳選した本だけを陳列する本屋さんや、オーナーやカリスマ店員の選んだ洋服や、雑貨などのショップ。あるいは、本を自らの好みで選びそれをSNS等で紹介するブックキュレーター。

キュレーションはあらゆるところで行われ、エバンジェリスト的なキュレーターがいます。エバンジェリストとは、伝道師のことですが、IT業界で主に使われ、最新のテクノロジーを一般の人にわかりやすく伝えたり、解説したり、啓蒙したりする役割の人です。現代はあふれかえる情報の洪水のまっただ中にあり、その中から自分にとって有益な情報を選び取るのが難しい時代です。キュレーションの力は今後ますます必要とされてきます。

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