感じる、思う、信じる

命の瀬戸際で勝負しているとき、患者さんは主治医の表情や振る舞いをじっ、と見ているように思う。主治医の表情から、色んなことを読み取る。患者さんは全て感じとるんよ。
だから、どんなことがあっても、自然とついてくる。そういうことが最近多くなった。最近というか、この数年だけど。
主治医の覚悟なんて、すぐに伝わるんよ。そのレベルに来たら、あとは必死に考え、医師が患者さん以上に悩んで、必至に答えを見つけるように探すしかない。
正解になるように、一歩一歩丁寧に診療しながら、突き詰めて考えていくしかない。 
そこまでやっているか、やれているか、もう一度若い医師は考えてほしい。あなたに命を預けている患者さんが目の前にいるんだから。
助かるだろうか、じゃない。
助けにいくんだ。その覚悟を持って。
と、自分にいいきかせる。

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