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2022.10.28 夢の中の話からの創作物語

好きだった男と正妻に近い愛人と、見知らぬ若い女の子と私の4人でひとつの部屋に泊まることになった。3人目の女みたいな立場の私は惨めに思えて、その部屋から飛び出した。そして食堂のような場所で、1人の夜を過ごした。
翌朝、3人が過ごした部屋に戻るとやっぱり居場所はない気がして、またすぐに私は飛び出した。そして食堂の片隅に腰掛けていたら、困った顔をした彼がやって来た。私は彼とひとつのタオルケットに包まって、しばらくその場に佇んでいた。

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数回だけ会った男が車で迎えに来て、ドライブしながら君とゆっくり話がしたいんだ、これから一緒にお墓へ行こうと誘ってきた。夕暮れ時で、もうじき暗くなるのに、こんな時間に行くの?と尋ねたら、彼はいつも夜に行っているから大丈夫と微笑んだ。私は仕方なく、彼の車の助手席に乗り込んだ。ふと後部座席をミラーで確認すると、知らない男が同乗していた。職場の人で先に降ろすから気にしないでと彼はまた微笑んだ。

なんとなく気味が悪いなと思いつつも、その人を降ろした後、車は墓地に到着した。
そして彼からこんなことを言われた。
「彼女とは別れようと思う。君に同じお墓に入ってほしいんだ。」
辺りはすっかり暗くなって彼の表情は定かではなかったけれど、微笑を浮かべている気がして、思わずぞくっと身震いした。
お墓に手を合わせて、さっさと帰ろうと墓石に目を向けると、そこには今目の前にいるはずの彼の名前も刻まれていた。
同姓同名の親族でもいるのだろうかと目を疑っていると、すぐ隣にいたはずの彼の姿は消えていた。

墓地の側に停めていたはずの彼の運転していた車も忽然と消えていた。置き去りにされた私は見知らぬ夜道に怯えながら、少しばかり早歩きしつつ、なんとか見覚えのある街まで辿り着いた。

後日、彼は同僚をかばい、交通事故で亡くなっていたことを知った。
その少し前、彼女とうまくいっていないんだというメールをもらっていた。君と話すと安心できるとも言われていた。

私は亡くなった彼に道連れにされかけたのだろうか。もしもあの墓地から帰ることができなかったら、今頃どうなっていただろうか…。

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