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映像作品のオーディションについて。

山崎大昇です。この記事をご覧いただきありがとうございます。

北海道札幌という地方都市に住みながら、俳優として映画やドラマ、CMに出演する事を20年以上続けさせていただいております。映像監督、キャスティングの仕事も10年以上させていただく事により、沢山の「オーディション」に携わってきました。オーディションを「受ける側」と「する側」の両方を行う立場から、そして「映像演技の講師」という立場から、「オーディション」について考えてみたいと思います。

オーディションで意識したいことを3つにまとめました。

■オーディションに落ちる人と受かる人

■オーディションは何を見られているのか?

■オーディションまでに準備する事

まず、一番大事な事は「オーディションに受かる」ことですよね?オーディションに受からないとその役を演じる事は出来ませんよね?新人発掘オーディションであればデビューする事が出来ませんよね?自分の夢を掴んで次のステージに進む事が「オーディションに受かる」という事です。

そして、そのオーディションには必ず「受かる人」と「落ちる人」が居ます。大多数の人が落ちます。むしろ殆ど落ちます。受かる人は1人です。色んな役に対して1人です。コンテンスト形式のオーディションだとしてもその賞に決まるのは1人です。

まず認識しておきたいのは、基本的に「落ちる」ものだという事です。確率の話の場合です。そして落ちた人に、落ちた理由はありません。

むしろ、受かった人にのみ理由があります。ここはとても大事です。

落ちた人に落とす理由がある訳ではないんです。選ぶ側の気持ちを想像していただければ分かっていただけると思うのですが、配役オーディションであれば、その役を演じてくれる人を選ぶ訳です。イメージに合う人、この役を魅力的に演じてくれる人、一緒に仕事をしたい人など、選ぶ人は「受かる人」を探しているんです。

なので、よく「オーディションの時、私のどこが悪かったんですか?」という質問を受けますが、悪かった所はありません。むしろオーディションに参加してくれた事が素晴らしい事です。ただ、何かが悪くて落ちた訳ではなく、悪い所を直せば受かるという訳でもありません。今回のオーディションに関して「受かる理由」がなかっただけなんです。

オーディションの結果は「受かった人」に「受かる理由」があって、「落ちた人」には「落ちる理由」はないという事なんです。

続いて、「オーディションでは何を見られているのか?」という事ですが、皆さんがイメージするオーディションとはどんなものでしょうか?

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