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写真集「Notes in Ukraine」について

先行予約が始まっています。

これまでは基本的にひとりで作業していましたが、そういう小さな成功ともいえない体験を捨て、いま人と作業するという新しい挑戦をしています。頑なさを捨て、新しいことに挑戦するというのは、自分にとってはただそれだけで価値があると思っています。ウクライナで撮影に協力していただいた方からは、早く送って!と連絡がきます。郵便は復活しているようです。

まだ戦争が終わっていない、それどころかますます酷くなっている状況なのに、形にしてしまうことに葛藤はありますが、「Notes in Ukraine」は写真集というより、あくまで途中経過、個人的な日記のような、記録ノートのようなものです。前作「BLOCK CITY」は「彫刻作品の図録」というコンセプトでした。今回のものは作品集というよりも、いま手元にあるもの、というざっくりとした感じです。このあたり、デザイナーのKoto Otawaさんが尽力してくださっています。そして、編集として髙橋健太郎さんが、セレクトした写真たちの精度を高めてくださっています。多くの方にとって、この値段は高いと感じると思いますが、これでも出版社の編集者はかなり頑張ってくださいました。3人のチームには心から感謝しています。

モックアップ。こんな感じの本になる予定です。

書店での一般販売は12月17日ですが、事前にオンライン販売で予約するとポストカードがつきます。

※先行予約に限り、送料無料とさせていただきます
※一般発売の12月17日より少し早く、10日から15日までに、お届けする予定です
※当オンラインショップで購入いただきますと、オリジナルポストカードを1枚セットさせていただきます

(以下編集者より)
この写真集は、東京を拠点に活動する写真家・児玉浩宜が2022年、3月、5月、9月の計3回、約70日間にわたり、戦時下のウクライナで撮影した作品集です。釣りをする親子、スケボーやDJパーティーを楽しむ若者をはじめ、いわゆる「戦争写真」ではない、でもたしかに戦争真っ最中のポートレイトや風景が写っています。まだ終わりの見えない戦争が続くなかで刊行する、作家自身の私的なノートのような写真集です。

ブックデザイン・・・Koto Otawa
編集・・・圓尾公佑
協力・・・髙橋健太郎
翻訳・・・大川内ゆうな

一般発売・・・2022年12月17日 発売
サイズ・・・B5変形(246×182ミリ) 192ページ
定価・・・本体3,500円+税
出版・・・イースト・プレス

●著者プロフィール
児玉浩宜 Hironori KODAMA
1983年、兵庫県生まれ。NHK報道カメラマンとしてニュース番組やドキュメンタリーを制作。のちにフリーランスの写真家として活動。香港民主化デモ発生時から現地で撮影。2020年、香港デモ写真集『NEW CITY』、2021年、デモで使われたバリケードなどを撮影した『BLOCK CITY』を発表。

https://www.instagram.com/kodama.jp/


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