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霊能力がすごい人の子ども時代3
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自分の持ってる霊能力は、最初はただの 天賦の才 だった。
ただ、途中からは、自分自身で他の能力者たちの「スゴ技コピー術」までも繰り返し、自分のできる技の種類を増やしていったことで、自分の能力は次第に多方面に拡大し、時と共に自分自身の能力は「異常値」レベルまで高くなっていった。
その頃になると、かつてはテレビや本で見て圧倒されていたプロの霊能者たちの力に対しても、驚くほどではなくなった。むしろその中のいくつかは、「この程度だったら、自分の方が上かもしれない」と感じてしまうようになっていた。
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もちろん、TVで扱う部分は、その能力者の実力の一部でしかないだろうから、本当に自分の方が上かどうかまではわからないが、TVで彼らの実力を目の当たりにしても、
「特に驚くことはない……。この程度なら自分の方が……」
そう感じてしまうことは多くなった。
自分の立ち位置 が変われば、物事の見え方 も変わる。
だから、よほどのことがないと感心することはなくなり、その〝よほどのこと〟そのものも、めっきり減ってしまった。
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10代の後半〜20代の前半の頃。その頃は、能力を高めるヒントを求めて、書店によく通っていた。
「スゴイ人のエピソード」に触れ、新たな刺激を受けるために。自分自身の可能性に、刺激を与えるために。
書店のコーナーを見ると、自らの能力を磨くテーマの本がたくさん並んでいる。
・ 第六感の開発・潜在能力開発系
・ オーラを見るとか、気の流れを整えるとか
・ 宇宙人とのコンタクトとか、高次元からのメッセージとか
その中でも『瞑想』は広く推奨されてることもあって、自分にとってもヒントになるかな? と、瞑想に関する一冊の書籍 を手に取った。
その本がおそらく、自分を救ったのだと思う。
実は、その後にすごい事件があった。
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実は、その本は立ち読みだけで終わっていた。
まさか、あの本に救われるとは思ってなかったので、パパッと読んで、そのまま内容を心にとどめておいて……
別な本を手に、帰ってしまった。
なので、今は昔の記憶を思い出しながら書いているので、一部に記憶違いがあるかもしれないが、いったい何が起こったのか? というと……
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その本は、《瞑想の危険性》を警告する本だった。
今から『瞑想』を始めようとする人が求めていたのは、『瞑想のやり方』の指導書だったので、その時買って帰ったのは、別な本だったが、なんとなく目にとまって、その本も読んでみたのだ。
内容は??
その本によると、瞑想には『全8段階』というランクがあって、その 最上位の8段階 まで達した人は、悟りを開いた賢者レベル。
いわゆる、超人的な能力者 に到達できた人だ! とされていた。
ただ、最上位の一歩手前である『第7段階』にはワナ があるという。
そこは、その本の表現では「魔境」と呼ばれていて、ここは偽物の世界。
『第7段階』まで到達できる人も、ありえないくらいの相当スゴイ人。プロの霊能者レベルの実力。
この『第7段階』まで来ると、自分の前に歴史上の偉人や、高次元の存在、神と名乗るモノが現れて、さまざまな声が聞こえてくるようになるという。奇跡も体験するという。
おおっ! いいじゃないの!! と思うでしょう??
だが……
それらは、真の悟りを邪魔するための偽物!! 幻惑のトリック。
本当の悟りから目を背けさせるための、巧妙な罠。
多くの人は、この偽物を見破ることができず、コロッと騙されて、偽物の霊を信じて、その霊に操られてしまうという……
なまじ、奇跡も体験するし、自分自身も奇跡を起こせるようになるモノだから、プロの霊能者もこれに引っかかってる人が多いという。
魅力的なムフフ画像を求めて、海外の怪しいHPに行ったら、そこでコンピューターウイルスを踏まされて、パソコンが遠隔操作される危険性にさらされたようなもの。
魅力的なムフフ画像(エサ)→ 飛びつく → 感染 → 遠隔操作されるゾンビ化
過去の偉人や、神と名乗るモノは、理想化され過ぎた話や、あなたに対するお世辞ばかり並べて、あなたに入り込んでこようとする。注意すべし!!
その本の中では、そのように 強く警告 されていた!
……残念ながら、その本は立ち読みでチラッと読んだだけで、まさか後になって、その本に救われるとは思ってなかったので、買わずに帰ってしまったのだが、「魔境」という呼び名と、その特徴 だけは強烈な印象に残った。
なので、心に留めておいた。
……で、結局『瞑想の危険性』を解説していた本ではなく、当初の予定通り、『瞑想のやり方』の方 を買って帰ったわけだが……
自分がやったら余裕だった!
ああこんな感じね! ハイハイ、肉体の感覚が無になる感覚? 余裕で分かる! 宇宙エネルギーとつながった感覚? 余裕で分かる!
そもそも、もっと難しい、ただ見ただけで相手の技をコピーできるという、特殊能力のコピー技の達人? になっていたものだから、そういう一般の人向けに丁寧に解説してる本を見れば、こんなの余裕!!
……そんな感じで、瞑想を始めてわずか2ヶ月程度で、私は数段階もの急速な進歩を遂げ、ついには 歴史上の人物 や 神と会話する という経験をしてしまった。
正確には、そう名乗るモノ が勝手にやって来た。
それが「魔境」の兆候だったのだ。
ああ、このことか!! これが「魔境」か!!
本に載っていた、瞑想のレベルを次々とクリアしていったモノだから、自分があっという間に「第6段階」に相当する、「魔境」の一歩手前まで、急速に駆け上がってきてたのは、感覚的に気づいていた。
なので、そろそろ来るかな? と思っていたら、ホントに来た!!
なるほど、これが「魔境」か……
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確かに奴らは、過去の偉人や、神だと名乗った。
「あなたは、〇〇の生まれ変わりだ」とか「あなたは将来、人を救う活動を始める」などと、もっともらしいことを言ってきた。
目の前で奇跡も見せてくれた。
……だが、自分は引っかからなかった。
なぜなら、奇跡経験は自分の人生にとって、日常茶飯事。
昔から、不思議体験ばかり経験してきてたので、ちょっとやそっとのことでは驚かない。
だから、目の前で奇跡を見せられても、へーすごいな! と感心はするモノの、心は動かされない。
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たぶん、不思議体験の耐性 がない人は、これで騙されてしまうのだと思う! 霊が嘘をつくなんて、想定していないし、目の前で奇跡を見せられたら、「おおっ! 偉人様! 神様! あなたについていきます! 契約書にサインします!」みたいに舞い上がってしまってもおかしくない。
それくらい、騙し方は巧妙だった。
自分も、事前知識がなかったら、引っかかっていたかもしれない。
奴らは、甘い誘惑から入ってくる。
こちらの警戒心、心のロックを外すところから入ってくる。
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ただ、何度も言うように、自分の人生には 不思議体験 が数多くあったので、そういう経験が特に珍しくなかった。だから、驚かなかった。
実際、歴史の偉人と名乗るわりには、「本物なのか?」と判別するために、知られている史実以外の突っ込んだ質問をすると、答えをはぐらかす。
神と名乗るわりには、奇跡レベルは神ほどではない。せいぜい宗教団体レベル。
しかも、その対話の内容は深みを欠き、理想化され過ぎた話やお世辞ばかり。よく見ると、
キツネの化け方にシッポが出てる
みたいな、ミスをしている。かわいいミスをしてるのだ。
なるほどね。これが「魔境」で遭遇する偽物か……。
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ただ、自分が騙されなかったのは、あの本のおかげだったとも言える。
いや、あの本がなかったら、やられていた可能性もある。
自分はたまたま、事前にそういう知識があったために、「魔境」を待ち構える状態からスタートできたが、もし知らない状態でこの領域に来ていたら、危なかったかもしれない。
彼らのおだての言葉に簡単に騙され、自分自身もまた偉大な存在になったかのように思い込む危険性がある。
やつらは巧妙に、本物に偽装する。
ここで、「悟った!」と勘違いさせてコースアウトさせて、本物の悟りの境地に到達させないように邪魔してくる。
レベルの高い霊能者を闇落ちさせて、自分たちの側 に引き入れようとする。
ただ……
厄介なことに、この「魔境」のレベルであっても、時折、本物の神様の声も混ざってるんですよ。
全部が嘘なのではなく、たま〜に10回に1回くらいは、本物の声も混ざる。
本物1に対して、偽物が9の比率。
ただ、その真偽を見分けるのは、極めて難しかった。
「魔境」の域も、後半に入ってくると、偽物の巧妙さも上がってくる。
最初の頃のような、シッポ丸出しの化け方ではなく、本当に見分けがつかなくなってくる。
本気で分析しても、「んん? これは本物か? んん? どっちだ?」と判断に迷うこともある。
ちょっとでも判定を間違えると、「待ってました!」とばかり、闇側の方へ言葉巧みに誘導しようとしてくるので、そこで間違いに気がつく。
判定を外した! 見切れなかった!!
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その繰り返しだった。
最初は真実の言葉に見えても、信じて少し経つと、途中から巧妙におかしな方向へと誘導される。
毎回 正確に見抜き続けないと、嘘にやられるのだ。
……結局、それを正確に見抜けるようになるまで、私は2年を費やした。
自分自身の特徴として、「分析力」と「洞察力」は、計測メーターを振り切るレベル で能力が高い という自覚があるが、それはこの経験を通じて鍛えられた結果だった。
見抜けないと やられるのだ。
だから、それに比べれば 『神話の嘘』とか、カタカムナの矛盾(縄文時代の古代文明とか)、古事記等の『古文書の解釈』とか余裕で見抜けてしまう。
見抜けないと、人生そのものをもっていかれてしまうという、ハードなトレーニング を実戦経験として積んでたおかげで『通常の世界』の矛盾点など、見抜くのはたやすい。
隙を見せたら、襲いかかってきて、人生アウト! になる相手とわたりあってきたのだから、『通常の世界』の矛盾点など、かわいいもの。
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……結局、何をしたのか? というと
2年間 言葉を完全に無視した。
何を言われても無視! 脅されても警告されても、このまま進んだら危ない! こっちに行くべし! と言われても、全部無視!!
そうすると、本物の言葉も無視してしまうことになるが、正確に見抜けないのだから仕方ない。
本物の言葉と思えたモノまで 全部無視した。
そのかわり「分析力」と「洞察力」はその裏でさらに磨き続けた……
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そして、2年くらいたって、ようやく見抜き方に気がついた。
気だ! 気を読めばいいんだ!!
言葉だったら嘘をつける。その言葉を受信した瞬間、身体が熱くなったりすると、「うおー! 本物だ!」と騙されてしまう。
しかし、レベルの高い霊でも、そのくらいの偽装はできるのだ。
偽物であっても、レベルの高い霊であれば、いろいろな奇跡を起こせるのだ。
だから、言葉の内容は一切聞かず、その言葉が発せられてるときの気だけを読みに行った。相手の気。
さすがにレベルの高い霊であっても、霊格までは偽装できない!
だから、言葉が聞こえるたびに、言葉は聞かずに霊格を読みに行った!
それを繰り返した結果……
クリアした!!
ある日から、ノイズはピタッと止まり、本物の神の声しか自分の元に届かなくなった。魔境の狭き門を突破できたのだ!!
これが、8段階、最高到達点。
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本によると瞑想段階は8段階あって、最高位の8段階目は、アガり!! 悟りを開いた状態。
しかしその一歩手前の、第7段階にはワナが仕掛けられていて、歴史的な偉人が出てきたり、神と名乗るものが話しかけてきたり、そのような偽物が現れる。
ただ、それらは何か変なのだ。
歴史的な偉人や神と名乗るわりには、話してる内容にそれほど深みがなく、逆に理想的すぎることを話したり、こちらをおだててきたり、気分の良くなる言葉を並べてくれるのだが、そのわりには何かが違う! 偽物感があるのだ!
これが魔境の域……
本物の域に行かせないための罠なのだ。
それをクリアして初めて、本物の域に行くことができる
ところがその魔境の域でも、たまに本物の神様っぽいのも混ざる。
言ってることが本物っぽいではなく、本当に 本物の神様の声 が混ざっている。
その本物の神様に「あなたは本物ですか?」と聞けばいいじゃないか! と思うでしょう? やりましたよ。
偽物も「本物の神様と同じ言葉」を返してきました。
本物の口調を真似し、本物ソックリの見分けがつかない形で嘘をつかれる。
だから難しい。
全部が偽物なら、全部疑えばいいが、ほんの一部に本物が混ざると、見抜き方を引き上げて、自分で真偽を見抜けるようにならないといけない。
別の霊能者の本を読んでも、「御言葉は見抜くのが難しい!」と書いてあった。
言葉は魔が入りやすい。
聞こえてくる言葉を受け入れてしまうと、最初は本物っぽいところからスタートしていたのに、途中からおかしなことになってしまって、気がついたらやられてしまうと。
奴らは偽装するのだ。言葉は信用できない。
平気で、有名な神の名を名乗ってきたりする。
結局、言葉の内容だけでは見極めることができなかったので、気を読むことにした。言葉そのものは偽装することができても、その霊が持っている霊格までは偽装できない。
だから、言葉が聞こえたときには言葉の内容を聞くのではなく、その言葉が聞こえているときの気の読み取りだけをやり続けた。
その結果、偽物と思われる言葉がピタッと聞こえなくなり、本物だけが残るようになった。
魔境の狭き門は、こうやってくぐり抜けた。
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だから、世の中で「神様の声が聞こえる」と自称する人はたくさんいるものの、このレベルを超えてからでないと、本物かどうかは分からない。
偽物であっても、レベルが高い霊であれば、奇跡を起こすことができるし、予言を当てることもできる。人の心を読むこともできるし、人に特殊能力を渡すこともできる。
こういう特徴を持つ、神の偽物を、西洋では「悪魔」と呼んでいるが、実際そんな感じ。偽物であっても、能力が高いと、こういうことができる。
悪魔崇拝とか、おかしな宗教団体とか、霊能者とか……
だから、世の中で「神様の声が聞こえる」と自称する人や、そのような団体の中でも、本物に行き着けてる人は、意外に少ないのではないか? と個人的には思ってるわけです。
勝手にそう思ってるだけだよ。合ってるかどうかは知らないよ。
(たとえ見切ってても、心の内にとどめておいて、人には言わないけど)
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もちろんこれは、自分自身の経験則から来るものなので、自分とは違う方法で本物の領域にたどり着いてる人もいるのかもしれない。
そもそも、そんなテストすら必要ない、お釈迦様のような人もいるのかもしれない。
ただ、霊能力が高くなると、いろいろやばい奴らがやってくる。
向こうから勝手にやってくる。それは事実。
そういうのが襲ってきて、それらと対峙しても、勝てるくらいの実力がないと、コロッとやられてしまう。人生ごと、もっていかれてしまう。
なので、一般の人は、スゴイ霊能者の能力に憧れて「自分にもそういう能力がほしい」と思うかもしれないが、「危ないからやめたほうがいい」と警告している。
これは昔から言ってる。
生兵法は怪我の元!!
だから瞑想も、入り口くらいで遊んで、キャッキャするくらいなら特に問題はないが、深いところまで入り込んでしまうと、自分を狙ってくる強い霊が来るから、「やらないほうがいいよ。深みにはまると危険だよ……」と周りの人には警告している。
世の中、「直感力が高まる! 気分がスッキリする!」などと、『瞑想』をカルい気持ちで人に勧めてる人が多いけど、自分は勧められない。
アレ、奥の世界に行くと本当に危ないよ!!
というか…… 霊能力そのものが危険なので、霊能者にも憧れちゃダメですよ!
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