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2021年世界No.1のポジション奪還すべく、大攻勢かけます

ここまで第1弾ブロックチェーンとエンタメの可能性、第2弾その現在地と2021年の見通しを書いてきましたが、第3弾は弊社の2021年のチャレンジを共有します。

2018年~2020年前半にかけて確立してきた”ブロックチェーンゲーム世界No.1のポジション”を2020年後半に失ったので、それを取り戻すのが2021年です。

2020年振り返り

1. 有名ゲームIPを使用したブロックチェーンゲームのリリース

2020年1月末にgumiさん(Alimさん)の大ヒットモバイルゲームIP(BRAVE FRONTIER)とMy Crypto Heroesのエンジンを掛け合わせてBRAVE FRONTIER HEROESをリリースしました。

結果

初動売上等ビジネス的には前作を上回る結果を記録し、My Crypto Heroesで成功したエコシステムモデルの再現性を確認できました。
参照 : https://gu3.co.jp/newbusiness/archives/184/

課題

一方で IP × ブロックチェーンゲームの課題も浮き彫りになりました。IP(ブレフロ)らしさとブロックチェーンゲームらしさの二つを追い求めた結果、両者の狭間に落ち着き、現在のブロックチェーンプラットフォームのUI/UXの至らなさも手伝ってIPファンをガッチリ掴んでいくのが難しかったです。

ファンの興味を引いたとしても、面倒臭さや分かりづらさによる離脱も多く、市場拡大のために有力IPの活用は有効ではあるが、IPパワーのみで市場が大きくは広がらないことを痛感しました。

2. DeFiブーム

予想以上の盛り上がり

2020年前半までは課題はありつつも BRAVE FRONTIER HEROES 等が一定の成功を納めて国内で盛り上がっていた頃、海外を中心として分散型金融(DeFi)と呼ばれるイーサリアムユースケースが台頭してきました。代表例としては、MakerDAO、Compound、Uniswap 等があります。

金融の圧倒的な取引ボリュームによりGAS代(トランザクション手数料)が高騰し、まだ立ち上がったばかりのゲームアイテム(NFT)の取引はイーサリアム上では停止に近い状態となってしまいました。

応急処置

イーサリアム上で金融や高価値アセット(デジタルアート等)以外のアプリケーションが停止してしまったので、ユーザー間のNFT取引は一旦オフチェーン処理に逃がす方針としました。その方針のもと、AMS(Asset Mirroring System)を開発し、メタップスさんが運営するデジタルアイテム取引所miimeと協力し実証実験を実施しました。
参照 : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000034671.html

結果、DeFiの過熱がおさまった後、機関投資家の参入等による年末にかけての暗号資産の暴騰によって再度GAS台が高騰した際も、ユーザーさんのNFT取引を守ることができました。

3. MCH Coin

DeFiはブロックチェーンならではのUXを実現しており、国内では法律・税務・会計等の縛りが大きいものの、Fungible Token(いわゆる暗号資産や仮想通貨と呼ばれるもの)=ERC-20仕様に従ったマイクリのガバナンストークン "MCH Coin" の発行をなんとか年内に行いました。

ただやはり、MCH Coinの運用を自由に行うためには様々なハードルがあったため、先日お話させていただいた通り、マイクリとMCH Coinを新会社に移して海外法人まで持っていくことで取引所への上場挑戦含めて、エコシステムの拡大施策をやっていくということになりました。
参照 : https://medium.com/double-jump-tokyo/new-company-mch-ja-39fd79f84e38

4. まとめ

2020年前半まで頑張っていたものの、後半からは海外勢にまくられて後手に回った形になった事は否めません。半年しゃがんだ状態になったのですが、準備と溜めを作れたので2021年は2年分くらいdouble jumpする年にしたいと考えています。

2021年のロードマップ

前述の面倒臭さや分かりづらさの解消と、2020年に実用ブロックチェーンとしては高価になってしまったイーサリアム 1.0からの移行を行います。

次世代のブロックチェーンゲームプラットフォームを目指して、マルチチェーンHubとしての独自チェーン開発を行います!

1. 次世代ブロックチェーンゲームプラットフォーム移行

2020年GAS代高騰やスケーリング問題の応急処置として、AMS(Asset Mirroring System)を導入しました。2021年はイーサリアム 1.0からの移行が進みますが、どのチェーンが盛り上がっても自由にNFTを行き来できるようにマルチチェーンHubを準備しています。

そして、先日発表させていただいた通り、新作ゲーム "マイクリプトサーガ" ではNFTの発行を "Matic Network" で行うことに決定しました。もちろんイーサリアムエコシステムも活用可能なように、AMSを通してMatic上のNFTをイーサリアム上に移す機能も準備中です。
参照 : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000034671.html

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2. ブロックチェーンならではのゲームの研究開発

ブロックチェーン × ゲームの新たな挑戦を続けます。double jumpオリジナルタイトル2作目の "マイクリプトサーガ" をリリースします。遊び始める際にはブロックチェーンの高度なリテラシーを必要とせず、遊び進めていく中でブロックチェーンやNFTに触れていくようなUXを狙っております。

マイクリプトサーガについてはまさに本日21時からプレミアβサービスを開始します。オフィシャルリリースまで開発を突っ走らないといけないですね。
参照 : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000034671.html

3. NFT販売ビジネスモデルの開発

イノベーター層からアーリーアダプター層へのシフトを促して市場拡大を行うべくNFT販売ビジネスモデルも開拓していきます。

これまではブロックチェーン技術を用いたゲームの開発に特化していましたが、NFTの裾野を広げて普及を推進するために、My Crypto HeroesやMCH+で蓄積したノウハウを活かし、ファングッズや会員権などのNFT販売(デジタルグッズ販売)の推進を行います。

4. 標準規格の整備
著作権や産業財産権などが含まれるデジタルデータの2次流通、商用2次創作といった未整備の分野でNFTのユースケースを支えるための共通仕様Oct-Passを2020年冬に策定しました。

今後は、弊社も中心となって設立した一般社団法人ブロックチェーンチェーンコンテンツ協会を通じて、健全な市場の拡大を目的としてIPホルダーを巻き込んで議論を重ねることでブロックチェーンコンテンツ産業の発展に尽力していきます。
参照 : https://www.blockchaincontents.org/oct-pass

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最後に

マイクリでブロックチェーンゲームとして一定の成果を残せたとは自負しているものの、市場や技術といった時代の流れに合わせてコンテンツも会社もリブートし続けないとDJT社のビジョンに達成できないと考えています。

DJT社のビジョンは
Re-building the future of gaming with blockchain technology!

ゲームとエコノミクスを組み合わせて、ゲームに新たな世界を構築する挑戦を続けていきます!

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