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アジャイルとは?と問われた

先日、シン・アジャイルの勉強会のブレイキングアウトで、「アジャイルとは?」がテーマになりました。

そこで、今回、僕の考えるアジャイルについて、文字起こししてみました。
私は、アジャイルであることとは、「組織・チーム全員で、自ら漸進し、1日でも早く価値を発見、届け続けること」。そして、「システム開発の現場に限ったことではない」と考えています。

アジャイルソフトウェア開発宣言

アジャイルソフトウェア開発宣言を実践できている、組織・チームがアジャイルなのでしょうか。

モダンアジャイル

初期のXP(Extreme Programming)賛同者、Joshua Kerievsky が世界最大のアジャイルカンファレンスである Agile2016 の基調講演において、モダンアジャイルというコンセプトを披露しました。その、モダンアジャイルの4つの原理は、
・人々を最高に輝かせる
・安全を必須条件にする
・高速に実験&学習する
・継続的に価値を届ける
です。アジャイルとはへの回答は、この4つの原理をおさせている事でしょうか。


私実践しているアジャイルにする方法

私の所属するIBIは、1年に数本のメディアを立ち上げ、運営し、閉鎖ています。

答えのわからない世界で、日々会社が回っています。開発の現場では、もちろん、わからない中でモノを作っていく必要があります。そんな中で、勉強会で様々な組織のアジャイルの方法を学び、現場に活かしてきました。そんな私が自分の組織で行っている方法を紹介します。

それは、タイムイムボックス(フォーカスとスプリント)をきり、プランニングふりかえりを繰り返すことです。

フォーカス

事業において、ある程度のスパン(2ヶ月とか1ヶ月とか)でテーマを決め、そのテーマの施策に集中します。このタイムボックスが終わったら、むきなおりをします。
テーマの計画の際は、スケジュール管理は、フォーカスかんばんと線表をつかいます。フォーカスかんばんとは、テーマを優先順位順に並べたものです。それを元に、1年ぐらいの線表を書きます。
むきなおりの際は、テーマの仮設を検証し、フォーカスかんばんの優先順位の変更、線表を書き直します。

スプリント

テーマの実現期間内を、さらに一週間の単位のタイムボックスを切ります。テーマを実現するための作業を、優先順位順に並べ、その週にやる作業の見積もり(プランニング)をし、実施します。週がおわったら、ふりかえりを行い、次の見積もりに活かします。

プランニング

プランニングでは、作業を、そのスプリントで、1つでも多くリリース(価値を届ける)できる規模に、作業を小さくしていくきます。そして、ふりかえりで出た内容を反映させます。

ふりかえり

ふりかえりの際は、まず、テーマで立てた仮設が正しいか検証し、このまま進んでよいか、方向転換(ピボット)が必要ないかを検討します。
そして、スプリントで起きたコトを見直します。見直しで、意識することは、「だれがまずかったではなく」、「チーム全体として、次のスプリトよくなるには?」です。これを、チーム全員で考える。チーム全員で発言するので、チームの規模的には5から6人が適当と考えます。全員で考え、発言するには、心理的安全性を整えておく必要があります。また、ふりかえりでは、「効率」という言葉が良くでてきますが、効率は「リソース効率」ではなく、「フロー効率」を上げるためにどうするかを考えます。

効率の求め方

リソース効率でなくフロー効率を優先していきます。不確実な世界では、物を出さない限りは結果はわかりません。価値を1つでも早く多くだすことが求められます。
9つの機能を、3ヶ月後に1人で9つリリースするのではなく、3つの機能を、毎月3人でリースすることを意識します。
効率については、こちらの記事を参考にしてください。

アジャイルとは「組織・チーム全員で、自ら漸進し、1日でも早く価値を発見、届けつづること」

不確実な世界では、だれもが正解がわからないし、計画的に物事を進めることがはできません。そして、1回よかったからといって、そこでは終わりません。「組織・チーム全員で、自ら漸進し、1日でも早く価値を発見、届け続ける」ことが必要です。それが、アジャイルと私なりの定義にしています。
そして、「タイムボックスを切り、常にふりかえる」、これは、開発の現場だけでなく、営業部門、製造部門、管理部門等すべての現場にも適用できると考えています。そのため、開発の現場だけなく、広く様々な部門、組織に広まていくが、私の夢となっています。

キーワードは、タイムボックス、ふりかえり、回転、不確実、仮説検証、自律型、心理的安全性、フロー効率

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