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オフィスレス企業になります。新しいチャレンジでニューノーマルな働き方へ。

テイラーワークスの難波です。

突然ですが、先日会社としてある決断をしました。

当社は渋谷スクランブルスクエアのWeWorkにオフィスを設けていましたが、先日「オフィスの解約」をしました。住所だけはWeWorkに残しますが、6月1日から『オフィスレス』(フィジカルで集まる仕事場はない状態)です。

最近ニュースなどでも「スタートアップがオフィス解約」みたいな情報を耳にすると思いますが、オフィスレスにした経緯やWeWorkの現状、仕事や事業の価値観の変化などの「今」を備忘録的に残して置きたいと思います。きっと「今」の感覚は、半年、1年、その先と変化しつづけていくと思います。

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WeWorkにオフィスを設けていた理由

スタートアップは事業に対しては基本は投資のスタイルなので、その分事業対していつでも本気です。無駄なコストは一切払いたくないです。だからこそ、ここぞというところはしっかり投資します。

WeWorkは、月額のオフィス賃料は一般的なオフィスビルから比べるとかなり割高です。一人あたりの東京のオフィス賃料の平均をザイマックス総研が調査レポートでまとめていたので引用させていただきました。

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少し古いデータですが、都内で一人あたり6.5万円前後です。景気と連動する様がよくわかります。

これに比較して、我々が入居していたWeWorkは一人単価約15万円です。オフィスサイズに対してWeWorkが設定してる入居できる人員ギリギリまでは人数は入らないので(我々は15名オフィスに10名入居。でも結構パツパツ。だいぶ密です。)、一人あたりの単価は20万を優に超えていました。

高すぎじゃない?という声もいただきますが、通常オフィスを持とうと思った時にかかる「1年間の敷金」と「内装や家具」などのハード面の部分は担保できるメリットがあります。これは大分キャッシュメリットは大きいです。

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さらに、副次的な効果ですが、WeWorkに入居していると来客時のアイスブレイクでは大分助かりますし、メンバーからの評価も非常にいいです。こんな感じで座談的なスペースもありますし、「ちょっとカフェで話そう」が「ちょっとロビーで話そう」になります。

どの規模の企業も同じだと思いますが、雇用需要がどんどん高まっていく中で、企業への愛着をもってもらえるかどうかのロイヤルティの向上は、企業に取って死活問題です。ロイヤルティを高める1つとして「高額だけど価値を感じられるWeWork」を選択していました。実際にWeWorkは、働くスペースとしては素晴らしいと思います。余裕のある共有エリア、採光がすばらしい間取り、集まってくる企業、メンバー、それらが相乗効果になって生み出す活気と勢いのある空気。これらがWeWorkの価値だと思ってますし、それは今でも変わりません。

コワーキングスペースのこれからの価値

今回の件をWeWorkと交渉するにあたり、彼らのビジネスの変化も感じました。「パスポートプラン」という新しいプランをリリースしていて、「オフィススペースに対して2倍の入退出カードを提供できる」というものです。
例えば、15名であれば30名までカードを保有でき、15名分は通常よりもディスカウントするというプランです。

ですが、我々はこれを選択しませんでした。

私的な見解ですが、今後コワーキングというスペースはオフィスに対する一時的なキャッシュアウトを軽減したり、分散化オフィスを構築するためのスペース提供だけでは、企業側のニーズに応えられなくなり、今後はコワーキングの企業同士で経済圏が回るような、より強い内需的なコミュニティを求められると考えてます。

話が少し逸れますが、すでにいくつかの優れたリーダーが先導する自治体、地域が取り組んでいるような「ポストコロナ社会での経済圏の確立」の1つの施策として、人が移動することで生まれる経済に依存するのではなく、地域や地元での経済圏を確立してコミュニティファーストでの経済圏にアップデートしようという試みがあります。

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今までは、人が移動することで経済が活発化していたのに対して、これからの生活様式では、「人が移動をしないことを前提で再構築しないといけない」ので、より内需としての結束や強いコミュニティが必要になるということです。

WeWorkのコミュニティとしての機能や要素がアップデートされてくれば、経済が回るコミュニティの実現可能性もあるかも知れません。土地や物件のようなハードの価値から、持続可能性があるソフトの価値へ移行し、不動産の価値そのものについて、問われていくことになるのでしょう。

価値観の変化がオフィスレスへの移行を決めた

では、オフィスレスへ移行した理由は何か。もちろん、このコロナ起因でのリモートワークへの移行もキッカケの1つですが、より大きな要因は『働くことそのものの価値観の変化』です。働くことの意義や価値観をどこに置くか。常にこの部分について考えていますが、それらの価値基準が大きく変わりました。
この変化は、結果として会社として投資する領域や方向性も大きく変えていくことになると思います。

我々の例ですが、

○都心にある活気があるオフィスから、安全安心と人との接触濃度を薄めたオフィスへ

プライベートと仕事環境を分けることの美徳から、自宅の中にオフィス環境を構築することでプライベートと仕事環境は限りなく近いものへ

○都心に住むライフステイタスから、地方でゆとりのある生活へ

こんな価値観の変化がメンバーにも生まれてきているような気がします。今まで働く上での美徳とされていた価値観が尽く変革され続けていて、オフィスレスへの移行もその1つのポイントでしかないのかも知れません。そう、今は大変革期で、多様的に変化し続けることが重要だと思うのです。

さらにこういった変化の中でリモートワークを実施してみると、フィジカルに依存していたコミュニケーションや事業運営の方法も、リモートワークという新しい試みの中で組織全体でチャレンジを繰り返しています。

○リモートで作業するから、お互い今日のワークの進捗を効率的に共有のためクイックにDaily MTG

○1week、1month、1Qの活動指標、お互いのコミットを明確にOKRの運用徹底

○見通しがつきにくい年間の計画よりも、アジャイルで価値を高めていくための今の積み重ねで、1Qをスコープにしよう

これらの内容のほとんどはオフィス勤務時にも実施していたことですが、多くの部分が「フィジカルで会える」という前提から、コミュニケーションや認識の共有に甘えを生じさせていました。

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日本人の「阿吽の文化とEQの高さ」は本当に素晴らしく空気を察する能力は秀でているものがあります。ただ今後物理的な接触を抑えたコミュニケーションでは空気を察するコミュニケーションから脱却が重要です。

○5W1Hをしっかりと明瞭に伝える

○察してくれ、察しようの禁止

○会話はオープンにコソコソしない

できていたようで、できていないこと。これに気づき、認め、改めることがまずは大切です。

その結果は、デジタルを介してのコミュニケーションだからこそ丁寧さの必要性をお互いが認識し、コミュケーションのレベルが高まり、よりチームと個人を強くしていくと感じてます。

ニューノーマルな働き方は、制度の充実と地方雇用の促進へ**

オフィスレスで事業を続けていけば、個人の生活がより仕事と混ざり合う形なっていきます。会社としては、その生活をより良いものにすべく、様々な手当や制度を整えて行く予定です。在宅勤務手当の施行や、福利厚生の制度の充実化。現状実施している取り組みだけでも、モニター、マウス、キーボード、他諸々、仕事環境の備品はすべて会社からの支給です。最終的には、首都圏、地方圏などに囚われず相応しい形で社宅を設けるなどの対応も行っていきながら、地域での雇用も促進していきたいと思います。

働き方のニューノーマルは、企業が制度や取り組みを見直さない限りは実現されません。そのことを念頭に置きながら、これからも1つの社会の役割を担っている企業として、チャンレンジをし続けたいと考えてます。


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TAILOR WORKSの代表取締役です。「地方創生+(プラス)」という「地方創生の取組みに何がプラスできるか」という考え方を軸に、SaaSサービス開発、コミュニティイベントのコンテンツ制作などを手掛けてます。

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