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SmartDriveが地方拠点(Regional Office)を作る理由(セールス関連)

SmartDriveでは地方展開を加速させていて、東海・大阪・福岡拠点を年内に立ち上げ、収益の柱にしようとしています。
 https://www.wantedly.com/projects/356680

僕たちSmartDriveは昨年10月に大阪オフィス、東海オフィスを立ち上げ、今年の4-5月には福岡オフィスの立ち上げを進めます。
今回のnoteでは「なぜ、Web会議などが発達しているのに地方に拠点を出すのか」ということについて記載していきたいと思います。


地方には「移動の不」が多い

実際に東京首都圏以外に訪問すると驚くほど「移動の不」が多いことに気がつく。
1つ目は不便である。
電車網やバスの少なさ、タクシーを呼ぶのにも手間がかかってくる。
そのため地方では文字通り「足として」の車が存在する。
僕の実家は北海道なのですが、移動にはほとんどの確率で車を使っています。冬は自分の身長くらい雪がつもり、道路も凍ってしまいツルツルの状態だが、それでも車で運転して目的地に行かなければいけないほどに車がなければ移動が困難な状況です。

2つ目は不安です。
地方都市では高齢化も進んでおり高齢者による交通事故は後を絶たない。
1つ目の不便と相まって、運転に不安があっても運転をしなければ活動範囲が極端に狭くなってしまい、止むを得ず運転をしなければいけない。
運転するご本人も当然不安ですし、離れて暮らしている家族も同じく不安を感じながら暮らしている状況です。

3つ目は不採算です。
多くの地方都市では公共交通事業者が少しでも住民の暮らしを良くしようと考え、オンデマンドバス・タクシーなどの普及を進めているが、多くの場合は不採算のために撤退をしている。
当然だがオンデマンドバスを走らせても1台あたりの乗車人数が少なければ地域の隅々までバスを走らせることはできない。
平成以降の20年で見ると、地方鉄道は20年前の79%に、バスは約54%まで減っています。

このように地方には移動に関しての「不便・不安・不採算」が存在している課題先進エリアとなっている。

地域モビリティの社会的ニーズは高まっている

近年の公共施設の統廃合に伴い、地域の生活の質の確保にも問題が生じています。
例えば、日常的に利用していた農協、郵便局等の統廃合は、身体的に負担の大きい高齢者にとっては、これまで近くで用を足していたのが、公共施設が生活圏から遠くなることで生活利便性が低下することになり、移動手段の確保が生活そのものに直結することになる。
また、人口減少や市町村合併に伴い、小中学校等の統廃合が全国的に生じていて、平成 20 年の文部科学省の調査だと全国の専用スクールバスは 4,700 台ほどあり、約 13 万人の小中学生が利用しています。
また、スクールバスだけではなく路線バス利用を前提とした自治体もあり、学校の統廃合に伴う通学需要への対応、安全・安心な児童の通学の足の確保なども、地域モビリティにとって重要な視点となっている。

地方にはMobilityで困っている方々が大勢いて、Mobilityで解決できる課題がたくさん存在しているため、SmartDriveが(SmartDriveだからこそ)積極的に地方に拠点を出して解決していかなければいけない社会的責任があると個人的には思っています。

本質的な課題解決のレベルは解像度の高さで決まる

では、ここまで書いてきた課題をどのようなアプローチで解決していくかというと、まずは「課題の解像度」をあげることだと考えています。
これは、うちの東海支社長のインタビュー記事なのですが、下記の一文は「解像度が高い」と思っています。

「私達は、地方の文化に興味を持つ都会の人を呼び込みたいんじゃない。本当に来て欲しいのは、都会に出てしまった娘や息子に戻ってきてほしいんだ。だから、そのための産業を作らなきゃだめなんだ。」

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詳細は上記をご覧ください。笑
表面的なデータだけではなく、データをもとに現地に行って関係性を作って真剣に話を聞くからこそ、知りえる情報が「課題の解像度」をあげていく唯一の方法なので、「過疎化が・・・」「交通の便が・・・」「高齢化が進んでて・・・」ということではなくて、しっかりとその地域に軸足を置いて生きた情報を取得することが何よりも重要だと考えています。

オンラインでカッコよくじゃなくて、オフラインで泥臭く確実に。

SmartDriveが提供しているサービスは、"インターネットの力を使って便利を創る、旧態依然をDisruptする"ようなサービスとは少し違うと思っていて、"昔から存在するモノに新しい価値を加えることで今の生活を変えていく"ようなサービスだと思っています。
過去をDisruptするのではなく、過去からあるValueにAdd-onするので、一足飛びに未来を提供することはできないけれども、半歩先の未来を確実に進めていく。
その時に"マス"という考えは重要なのですが、それ以上に"スモールサクセス・クイックウィン"を意識して、一緒に取り組みを進めてくださる方々を必ず成功に導かなくてはいけないと考えています。
その時には正しく理解していただき、正しい方向に正しいスピードで進んでいくことが重要になってきますので、Webマーケティングを駆使する訳ではなく地道な活動を続けていきます。
そのため、数字に反映されるのも時間がかかり焦る気持ちも出ますが、急成長ではなくて(本当は急成長がいいけどw)、確実に1つずつ成功を創っていくことが来年・再来年の地方拠点の圧倒的な成長に繋がると信じています。
2020年1月から関西も立ち上げるべく大阪へ 古賀さん( https://note.com/kg_yt7 )が乗り込んでくれていますが、まさに現地の情報を1つずつ丁寧に収集して、どう関西を立ち上げるかを試行錯誤してくれています。

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結局、仕事は人と人との繋がりと人情だと思う

僕も以前に少しだけ地方展開をやったことがあるのですが、僕なんて全然話にならないくらい、地方展開において本当にすごいなと思っている方が1人います。
実際の提案をしてるのはあまり見たことないのですが、地方のパートナー企業様から絶大な信頼を得ていて、その人が一声かけるだけで地方のパートナー企業様は全員が動く。というくらい「兄貴」と呼ばれ(?)信頼されていました。
どんなに儲かるビジネスを展開していても、信頼関係がないと一緒に戦ってはくれません。その人は兄貴と呼ばれるくらいなので、パートナー企業様と血の盃を交わしたかのごとく同じ気持ちで数字を追いかけて、同じ気持ちで嬉しがって悔しがって、というのをしていたというのを何度も聞いたことがあります。
SmartDriveの地方展開も人数がたくさんいる訳ではないので、パートナー企業様を作って一緒に戦っていかなければいけないです。
オンラインで儲かるスキーム考えてスケールだ!急成長だ!というのではなく、地方で抱えている課題の解像度を肌で感じ取ることで上げていき、パートナー企業様と一心同体で(血の盃を交わして)確実に1社1社のお客様を成功に導くためにSmartDriveでは地方拠点の展開を進めています。

間違いなく面白いチャレンジになりますので、是非とも一緒に泥臭く進めてくださる方のご応募、お待ちしております。
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