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サッカーライターが選手の個人パートナーになった理由

今季から、南葛SC(関東1部)に所属するGK寺沢優太選手の『個人パートナー』となった。今回は、その理由について話していきたい。

寺沢選手は昨年、J3・AC長野パルセイロに所属。長野県出身の彼は、海外やJFLなどを転々としていたが、28歳でようやく地元のJクラブに辿り着いた。その並々ならぬ想いは、リリースでの約700字のコメントに集約されている。

とはいえ、順風満帆にはいかなかった。シーズン当初は3番手で、3月下旬にGKが補強されて以降は4番手。念願のJデビューを果たすことなく、2試合を残したタイミングで契約満了が発表された。

ただ、サポーターから愛される選手だったのは間違いない。その要因は彼の『発信力』と『行動力』だ。AC長野パルセイロには16のホームタウンがあり、各市町村に『ホームタウンパートナープレーヤー』を振り当てる。寺沢選手は高山村の担当だったが、その域にとどまらなかった。

オフの日は特別企画として、自主的にホームタウンを巡る。担当する高山村以外にも車を走らせ、観光地としての魅力をSNSで発信。トップチームとレディースチームのポスターを持参し、クラブの地域密着も図っていた。

もちろんアスリートとしての努力も怠っていない。チーム練習以外でもパーソナルトレーニングに通い、GKとしてのモーションの幅を増やした。最後までプロのピッチに立つことを諦めず、プラスアルファでホームタウンでの活動に取り組んでいたのだ。

寺沢選手と私は、選手と番記者という関係で1年を過ごした。とはいえ、取材で言葉を交わしたのは1回のみ。それもプレーについてではなく、都市大塩尻高時代の思い出話だった。

公式戦でのプレーを一度も見ていないにも関わらず、アスリートとして感銘を受けた理由は、その発信力と行動力に他ならない。現在所属している南葛SCは、SNSでの発信に長けたクラブ。彼のパーソナリティが生きるクラブだと感じるし、入団当初からそれを存分に生かしている。

そして冒頭に書いた通り、今季は寺沢選手と個人パートナー契約を結んだ。これは南葛SCが2020年から続けている施策で、パートナー料から経費を除いた金額すべてが選手の収入となる(選手社員は例外あり)。

今後は彼のパーソナリティと、微力ながら私の企画制作力を掛け合わせ、コンテンツを発信していく予定。もちろん一番見たいのはピッチ内での活躍だが、ピッチ外でも彼が目指している『夢と希望を与えられる選手』になれるよう、1年間サポートしていきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!さらなるコンテンツ強化のために、ぜひサポートをお願いいたします。いただいたサポートは、遠征費や制作費に使わせていただきます。