田中 紘夢

スポーツライター・編集者&フリースタイルフットボーラー。2021.3~サッカー新聞「エ…

田中 紘夢

スポーツライター・編集者&フリースタイルフットボーラー。2021.3~サッカー新聞「エルゴラッソ」でAC長野パルセイロを担当。フリースタイルフットボールやアーバンスポーツの普及にも携わっています。

マガジン

  • サッカーライターの世界

    サッカーライターとしてのキャリアや、裏話について語っていきます。

  • アマチュアサッカー『地域蹴遊』

    サッカーライター・田中紘夢が地域のアマチュアサッカーを追いかけ、その魅力をお届けします。【メンバーシップ】https://note.com/hiromuvwd/membership

  • TERA'S HOUSE

    過酷な舞台で日々挑戦を続けるサッカー選手は、何を思い、何を信じ、何を成すのか。海外やJリーグを経験してきたGK寺沢優太(南葛SC)が、胸中を赤裸々に明かす。

  • Freestyle Football Life

    フリースタイルフットボールについて、選手、運営などのあらゆる立場から語っていきます。

最近の記事

信州ダービーの取材者として。2年目を終えて、ピッチ外での雑感

Jリーグ2年目の信州ダービーが幕を閉じた。天皇杯県予選決勝も含め、AC長野パルセイロの2戦2勝で迎えた最終戦。松本山雅FCが1-0とホームゲームを制し、長野に対して今季初勝利を収めた。マッチレビューにも記したが、スコア以上に松本が圧倒した試合だった。 またやりたいか、やりたくないか筆者が長野の番記者に赴任して3年目。幸いにも、昨季は11年ぶりの信州ダービーに立ち会うことができた。全国津々浦々にダービーがある中で、これだけ歴史的背景の色濃いレースは存在しない。詳しくは松本の番

    • 長野県フットボールマガジン『Nマガ』の開設に至った経緯

      信州ダービーの2日前にあたる5月11日、長野県フットボールマガジン『Nマガ』を開設しました。今回はその経緯について、ご説明したいと思います。 Nマガの開設に至った経緯Nマガは長野県フットボールマガジンという題目通り、県内全域のフットボール(フットサルを含む)を取り上げるWebマガジンです。ちょうど1カ月前にアマチュアサッカーのWebマガジン『地域蹴遊』を開設しましたが、そのコンテンツもNマガに移行しています。プロだけでなくアマチュアまで追いかける理由については、下記の記事を

      • 卒業生の多くが海外へ。佐久長聖はなぜ世界を目指すのか

        「私にサッカーの取材をしても面白くないですよ」。この取材を依頼した際、大島駿監督にそう返されたのを覚えている。 ただ、筆者にとってはそれでも良かった。無礼な物言いかもしれないが、佐久長聖高校のサッカーに魅了されて取材を依頼したわけではない。『世界の佐久長聖へ』という学校の教育方針と、指揮官の理論に共感する部分があったからこそ、こうして世に伝えたいと思ったのだ。 「置いていかれる」。女子サッカーに抱いた危機感長野県佐久市。県内の中心地である長野市と松本市から60kmほど離れ

        • アマチュアサッカーのWebマガジン開設に至った経緯

          3月11日、アマチュアサッカーのWebマガジン『地域蹴遊(ちいきしゅうゆう)』を開設した。今回はその開設に至った経緯を綴っていきたい。 地域に潜む魅力を掘り起こす私は大学卒業後、フリーのスポーツライターとして活動を始め、2年前の2021年3月に東京都から長野県へ仕事の場を移した。東京にいた当時から、サッカーに限らずアマチュアスポーツを取材する機会があり、特にサッカーの育成年代には強い関心があった。 上記の記事は、私が大学時代に執筆した明治大・佐藤亮(現ザスパクサツ群馬)の

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        信州ダービーの取材者として。2年目を終えて、ピッチ外での雑感

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        記事

          長野県にセンセーショナルを。元東京Vスタッフ・福田裕一が抱く野望(後編)

          東京ヴェルディの黄金期をスタッフとして支え、一昨年に長野県で約20年ぶりの現場復帰を果たした福田裕一氏。前編ではそのキャリアに焦点を当てたが、後編では長野県のサッカー界で成し遂げたいことを深掘りしていく。 中野で実践した答え合わせ。20年前と変わらぬ根幹2021年11月から、長野県中野市にある社会人サッカークラブ・中野エスペランサのU-15コーチを務めることとなった。東京ヴェルディのスタッフとしてキャリアを積んできた福田氏にとって、初めてとなる街クラブでの挑戦。しかも約20

          長野県にセンセーショナルを。元東京Vスタッフ・福田裕一が抱く野望(後編)

          ヴェルディの黄金期を知る男。YOUは何しに長野県へ?(前編)

          三浦知良、ラモス瑠偉、武田修宏、北澤豪…サッカーファンなら誰もが知る往年のスターたちだ。彼らは選手として東京ヴェルディの黄金期を飾ったが、彼らと寝食をともにするスタッフもまた、陰ながら華々しい世界で過ごしてきた。その一人がいま、長野県のサッカーに変革を起こそうとしている。 福田裕一。大学サッカーの強豪・国士舘大を卒業後、読売クラブ(現・東京ヴェルディ)にアカデミースタッフとして入社した。ジュニア、ジュニアユース、ベレーザ(女子チーム)の指導を歴任し、トップチームの広報や営業

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          サッカーライターがフットサルチームを追い続けた理由

          私事だが、2021年3月に東京から長野へ来て、まもなく3年目を迎える。Jリーグ・AC長野パルセイロの取材活動を主目的として移住した中で、縁あって野球、バスケットボール、フットサルなど多くのスポーツチームに携わることができた。とりわけ動向を注視してきたのが、フットサル・F1リーグに所属するボアルース長野だ。 2019-20シーズンにF2からF1へ昇格したものの、その後は昨季まで3年連続の最下位。それでもF1・F2入替戦で勝利したり、他クラブがF1ライセンスを剥奪されたりして、

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          2022パルセイロアウォーズ。ベストゲームは元指揮官との対決

          11月7日、Jリーグの年間表彰式「Jリーグアウォーズ」が行われた。同イベントは毎年、シーズン終了後に開催され、年の瀬を告げる風物詩とも言える。 最優秀選手賞に選ばれたのは、横浜FMの岩田智輝。J3(しかも長野戦)でJデビューを飾った男が、着々と階段を登り上げ、大きな夢を見せてくれた。 またメディアへの露出が少ないJ3において、今季はJ3リーグアウォーズが新設された。我らが長野は8位に終わったが、受賞者は現れるのだろうか。 その発表を前に、今季の振り返りと備忘録として、(

          2022パルセイロアウォーズ。ベストゲームは元指揮官との対決

          メディア目線で感じるJ2とJ3の差

          J3からJ2に昇格すると、さまざまな変化が伴う。ゲームクオリティ、選手層、観客数、資金…。その中でJ3クラブの番記者として注目したいのが、メディアへの露出である。昇格争い真っ只中の今、メディア目線から昇格によって起こる変化を考える。 DAZN中継の充実化Jリーグファンにはお馴染みのDAZNでの試合中継。ここではJ2とJ3における、主な3つの違いを挙げる。 ①解説者の有無 J2は実況と解説がいる一方で、J3は実況のみで行われている。素晴らしい実況の方は数多いが、プレーを深

          メディア目線で感じるJ2とJ3の差

          帰国後に待っていた3年連続の契約満了と、トライアウトの裏側

          ドイツから帰国後、3年連続で契約満了を告げられたGK寺沢優太。一般社会では起こり難い非情な現実を、どのように受け止めて過ごしてきたのか。昨年末に行われたJPFA(日本プロサッカー選手会)トライアウトの裏側も併せて明かす。 ドイツから帰国後、26歳で初の“クビ”――いきなりですが、今まで契約満了は何回経験してきましたか? 奈良クラブ、沖縄SC、AC長野パルセイロの3回。しかも3年連続です。 ――なかなか大変ですよね。契約が更新されるかどうかのソワソワ感は、いつ頃から始まる

          帰国後に待っていた3年連続の契約満了と、トライアウトの裏側

          地元愛あふれる男。パルセイロ加入は小学生時代からの“念願”だった

          小学生時代から地元・長野県でJリーガーになることを憧れていたGK寺沢優太。昨季はAC長野パルセイロでその夢を叶えた。わずか1年の挑戦に終わったが、ピッチ内外で地元愛を深める日々。彼の地元への想いは、今も並々ならぬものがある。 ■寺沢 優太(てらさわ ゆうた) 1993年7月31日生まれ。ピッチ内では最後方から味方を鼓舞し、ピッチ外ではSNSでの発信や地域貢献に力を入れる。 出身:長野県岡谷市 経歴:岡谷東部FC→F.C.CEDAC→都市大塩尻高→関東学院大→ヒラル・ベルク

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          サッカーライターが選手の個人パートナーになった理由

          今季から、南葛SC(関東1部)に所属するGK寺沢優太選手の『個人パートナー』となった。今回は、その理由について話していきたい。 寺沢選手は昨年、J3・AC長野パルセイロに所属。長野県出身の彼は、海外やJFLなどを転々としていたが、28歳でようやく地元のJクラブに辿り着いた。その並々ならぬ想いは、リリースでの約700字のコメントに集約されている。 とはいえ、順風満帆にはいかなかった。シーズン当初は3番手で、3月下旬にGKが補強されて以降は4番手。念願のJデビューを果たすこと

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          【信州ダービー直前】大枝令×田中紘夢 番記者対談

          いよいよ明日、5/15(日)に迫ったJリーグ史上初の信州ダービー。松本山雅FCの番記者・大枝令と、AC長野パルセイロの番記者・田中紘夢が(ゆるやかに)対談を行いました! 前哨戦の振り返りと、生で見たダービー大枝:天皇杯の県決勝は、ダービーということを置いておいても良い試合だったよね。 田中:パルセイロも悲観する内容ではなかったですね。 大枝:そうだね。次はいきなり3バックでやってきたりしないよね(笑)。 田中:どうでしょう(笑)。最近は4バックの試合が多いですけどね。

          【信州ダービー直前】大枝令×田中紘夢 番記者対談

          高校サッカーから逃げた私が、第100回大会に仕事として携わった話

          失った青春を味わうような1年だった。12/28〜1/10まで行われた第100回全国高校サッカー選手権大会。私は長野県代表・市立長野を取材すべく、大晦日に東京・味の素フィールド西が丘へと向かった。今回は、その取材に至るまでの経緯を書きつづりたい。 CLIMAX始動。ほぼ前例のない挑戦私は小学1年から地元・東京でサッカーを始め、高校は開志学園JSC(新潟)に進んだ。県トップレベルの強豪校でプレーしたが、実力不足と怪我が重なり、2年の終盤に退部。志半ばでサッカー選手の道を退くこと

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          サッカーライターしかなかった。大学時代、風呂から始まった道なき道

          私は現在、長野県でサッカーを中心にスポーツライターとして活動している。その仕事を志した大学時代から、これまでの道のりを振り返りたい。 思い立ったが吉日。風呂を出てスタート浴槽に浸かったり、ベッドで寝転んだりしている時に、ふと将来について考えてしまうことはないだろうか。私が今の仕事に就こうと決心した場所は、風呂だった。 私は高校でサッカーを引退し、大学からはフリースタイルフットボールに明け暮れた。2年時にはサークルの代表を務め、スキルだけで言えば日本トップレベルにものぼり詰

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          2021パルセイロアウォーズ。ベストゲームは敵地での“敗戦”

          12月6日、Jリーグの年間表彰式「Jリーグアウォーズ」が行われた。同イベントは毎年、シーズン終了後に開催され、年の瀬を告げる風物詩とも言える。 最優秀選手賞(MVP)はレアンドロ・ダミアン(川崎F)。ベストイレブンも川崎Fの選手が席巻したが、今季の圧倒的な成績を踏まえれば、文句の付けようがないだろう。また、最優秀ゴール賞を受賞した柿谷曜一朗(C大阪)のバイシクルシュートも深く記憶に刻まれた。 そして我らが長野は、3年連続でJ3のフェアプレー賞を受賞。今季は退場者を1人も出

          2021パルセイロアウォーズ。ベストゲームは敵地での“敗戦”