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メディア目線で感じるJ2とJ3の差

J3からJ2に昇格すると、さまざまな変化が伴う。ゲームクオリティ、選手層、観客数、資金…。その中でJ3クラブの番記者として注目したいのが、メディアへの露出である。昇格争い真っ只中の今、メディア目線から昇格によって起こる変化を考える。

DAZN中継の充実化

Jリーグファンにはお馴染みのDAZNでの試合中継。ここではJ2とJ3における、主な3つの違いを挙げる。

①解説者の有無

J2は実況と解説がいる一方で、J3は実況のみで行われている。素晴らしい実況の方は数多いが、プレーを深掘りできる解説者がいるか否かでは、中継の楽しみ方も大きく変わってくる。

②監督コメントの有無

J2では試合前後に監督インタビューが行われる。最近では秋葉忠宏監督(水戸)や吉田謙監督(秋田)の熱いインタビューが話題となった。

私が担当するAC長野パルセイロのシュタルフ悠紀リヒャルト監督は、戦術家かつモチベーターとして知られている。J2に昇格した暁には、熱いインタビューが見られるだろう。

③データの量

ハーフタイムや試合後に表示されるデータの量が異なる。J2で表示されるのはシュート、枠内シュート、ボール試合率、パス(成功率)、オフサイド、コーナーキック、ファウル、警告/退場の8つ。そのほかにも平均ポジションやプレーエリア、アタッキングサイドなどの細かな図が表示される。

一方でJ3は、シュート、オフサイド、コーナーキック、警告/退場の4つ。データの総数によっても、試合の捉え方は変わってくる。

J公式の充実化

私はエルゴラッソの記者として、J公式のマッチレポートとコメントを担当させていただいている。その中でも、J2とJ3ではコンテンツのボリュームに大きな違いがある。

①見どころとマッチレポートの文字数

試合前に掲載される見どころと、試合後に掲載されるマッチレポート。詳しい文字数の公表は控えるが、J2とJ3では倍以上の差がある。ちなみにJ3クラブの番記者でも、天皇杯で本戦に勝ち上がればJ1、J2相当の文字数で書かせていただくことができる。

②監督コメントの有無

試合後の選手コメントはJ2、J3ともに掲載されているが、監督コメントはJ3では掲載されない。クラブ公式HPでも追って掲載はあるものの、なるべく早くお届けしたいのが本音である。

各メディアへの露出増

現在は各サッカー媒体や地方スポーツ誌などで原稿を書かせていただいているが、それもJ2となれば露出の総量が増える。

エルゴラッソでは毎節プレビューとレビューの執筆があり、サッカーダイジェストやフットボリスタといった専門媒体でもJ2の記事は散見される。今はお届けできる情報が限られていて心苦しいが、昇格すればよりサポーターの皆さんに楽しんでいただけるようになるはず。


クラブに関わる全ての方々に対し、昇格はあらゆる面で“ハッピー”をもたらしてくれる。もちろんカテゴリーを問わずJリーグには魅力があるが、よりハッピーになるために、是が非でもJ2に昇格したい。

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