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服と喋る人
子どもの頃って見えないものが見えたり、大人には感じられないものが感じられるって言いますよね。
映画や漫画でも、特殊能力を持っている子どものキャラクターってたくさんいるし、どこか神秘的な部分が子どもに備わっているっていう考え方は一般的に浸透していると思う。
みなさんは、子どもの時にはあったけど今はもうない、とか、子どもの時はできたけど今はもうできない、って言うエピソードありますか?
私は、確かに今と比べると子どもの頃の方が不思議な出来事があったっちゃありました。
けど、完璧に霊が見えたとか、そんなのはなくて。
不思議だけど科学的なものかもしれないし、ただの夢だったのかもしれない。
けど、1つだけ、あの時にできたけど今はもうできないことがあります。
私、服と会話ができたんです。
いや、ほんとに。
ってかほんまに。
その時の記憶は鮮明にあるんです。
私が話しかけるっていうよりも、話しかけられてました。
何故か、たたまれている服からはあんまり聞こえず、ハンガーにかけられていたり、イスの背もたれに広げられている服からよく聞こえてきていました。
その中でもよく聞こえてきたのは制服だったかなぁ。
ホラーとか超能力モノでよくあるじゃないですか。
「あなた、誰と話してるの?」
みたいなやつ。
あれを母親に聞かれました。
服で。
今思うと、イマジナリーフレンド的な要素があったのかなぁとか思いつつ。
私が親だったらめちゃくちゃ心配するなぁ。
大学に入ってから、ふとこのことを思い出して、親に確認したことがあるので、話していたのは間違いない。
あの時お話ししていた服が、まだ実家にあったとして、今面と向かってみたとしても、きっと何にも感じないんだろうなぁ。
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