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「失敗」に慣れ、「失敗」から学び、「失敗」しながら成長する

ロボットプログラミングでは、「ピボット思考」が身につきます。バスケットボールで片足を軸に、あっちにいったりこっちにいったりする技からきたネーミングです。1つのアイディアがうまくいかなかった場合、2つ目、3つ目とさまざまなアイディアを出し試していくことを指しています。

子どもたちは作ったロボットで、課題を解決するためのプログラムを考えます。複雑なものになると、プログラムの順番や数値が1つ違うだけで、正確に動きません。

だから、仮説を立てて、1つずつ検証していくことが必要です。仮説の1つがダメだったら、次の仮説を考えてまた試してみます。これは1つの壁です。
子どもたちは教えられたことをそのままやるという経験を多くしています。うまくいくかわからない、自分で思いついたことを試してみるというのは大きなハードルです。「うまくいかない」ことを受け入れるというのは最初は辛いものなので。

課題やプログラムにじっくりと向き合う愚直さが必要なわけです。まさに、エジソンの名言の世界です。

私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。

トーマス・エジソン

1つずつ仮説をつぶしていくようなアプローチをせずに、ランダムでプログラムを組んでいくと、なかなか正解に至りません。何度も何度も同じプログラムに戻ってしまったりするからです。
だんだん、うまくいかない理由もわからず、疲れてきます。ひらめきだけに頼ると、嫌になってしまうのです。

一方、少しずつ仮説を修正し、プログラムやモデルを改善していくと、プログラムの違いによるロボットの動き方の違いを捉えられるようになります。すると、ある瞬間
「あっ、わかった!」
と、どのプログラムを変更したら良いかが直感的にわかるようになります。

ロボットが思い通りに動くと、達成感いっぱいの笑顔が広がります。こうなると、うまくいかなかったときの原因の特定が劇的に速くなります。自分の仮説がすぐに立ち、その精度も上がるからです。それはそれは楽しくなります。

発想力とか、創造力は、才能ではないとよくわかります。
こうして、1つずつ失敗と成功の経験を積み上げていく中で、忍耐力や集中力とともに、創造力も育んでいくことができます。

つまり、「成功」だけではこういう体験はできないのです。「失敗」する体験をたくさんして、乗り越える経験をする場、それがカンテラのロボットプログラミングコースです。

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