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【中学受験#8】 桐朋中学説明会(Season1)

説明会前に校内見学もあったのだが、息子の土曜授業が長くて参加できず。残念。

校舎は企業の研究施設のように綺麗な建物。
ちょっと無機質だけど、明るくて嫌な印象は全くない。そういう建物が魅力の一つだから、見学会をしているのもあるんだろう。

国立駅から一橋大を横目に、並木通りを15分ほど歩く。イチョウが綺麗で、写真を撮っている人も多い。国立高校もあるから、偏差値の高い学生の街って感じ。


卒業生の話

他の学校と違うのは、卒業生が登壇して、自分の学校生活の話をしてくれたこと。これはよかった。
以下は、彼の話から。

「ホームページにも載っていない自分の写真を持ってきました」
在学中は音楽部など5つの部活を掛け持ちしていた。音楽部で部長も努めた。

「どんな学校か?」と人に聞かれたら、必ず自由な学校と答える。生徒がやりたいことの背中を教員が押してくれるような学校。雪だるま作りたいと言っても、「頑張れ」という先生。で、実際に作った。

教員も自由に授業するから、授業が面白い。授業に刺激を受けて大学決めた人も多い。自分は、倫理の授業受けて、哲学を学びたくなり進路を決めた。

桐朋では、音楽は競うものではなく、楽しむものという考えがある。そのため、コンクールに出ず、学内の音楽祭のため2年間(?)練習して、本番のための準備をする。
(今年の音楽祭も盛り上がりすぎて、2時間以上押したらしい。気になる。見てみたい。)

髪を染めたこともあるが、もうしない。髪の色はいろいろでも品行方正な子ばかり。修学旅行は、行き方は自分たちで決めて、京都で集合。
高校2年で文理選択し、受験モード。部活はやっていた。
成績はどん底だったので、科目絞って私立志望。結果、早稲田大学合格。

高3は授業の選択が自由だから、受験科目に合わせて選択できる。
桐朋は浪人率高いと言われるが、志が高いからそうなるのだと思う。受験期間でもリラックスしていて、勉強の話で盛り上がる。
卒業しても、文化祭に戻ってくるなど、母校愛が強い。

自律的な学習者を育てる学校

卒業生の話の中に「自由」という言葉が何回出てきたかわからない。

卒業生の話のあとにマイクを受けた教員の先生が、
「発表レジュメのチェックなどをしていない」
と言っていたことが、自由の象徴であり、生徒を信頼しているんだなと思わされた。先生と生徒がいい関係だろうことが伺える。多感な時期に出会う大人が信頼できる人であることは、とても大切だと思う。

「自律的な学習者」を育てるって、同じようなことを言うのは簡単。で、「どうやるの?」っていうのが難しい。でも、次の一言が全てを表しているような気がした。

「授業外で自ら学んでいくために、授業では何をしたらよいかを教員が考えている」

例えば、中2文作。テーマを選んで複数の本を読み、自分の意見をまとめる。授業時間を使って。
中3英語は、修学旅行で学んだことを英語でスピーチ。プレゼン。
中2家庭科。調理実習。お弁当を作る。作ってくれたひとへの感謝大変さを知る。

各カリキュラムに、「自律的な学習者」につながるためのラーニングポイントを設定しているように感じた。

高3英語。英語で論を立てる英会話練習。
自由研究も大切にしている。中学3年間同じテーマを掘り下げ、金賞を取り続け、高校で自ら英訳した人もいる。
高2在卒懇。大学で教えている卒業生との交流。高校時代に何をしておくとよいかなど、受験だけではない生の声を聞き、参考にできる。
研究室や企業にも訪問。IPS細胞を顕微鏡で見たり、マウスを観察したり。生命倫理についても考える体験となった。

これだけ、いろんな体験をすると、自分の将来を考えるヒントや材料がたくさんあって、いいな思った。

入試について

「最後にちょっとだけ」
って言って、本当に2分くらいで終了。今年は、日程変更がないというアナウンスだけだった。

資料から、1日は受験者も2日より少なく、合格者も少ない。合格最低点は1日の方が少し低い。1日は受験校が分散するから。

サピ偏差値は1日が46で、2日は53。全然ちがう。

配点が数・国は100点ずつ、理・社が60点ずつだから、数・国にウエイトを置いているのがわかる。

大学合格実績を見ると、確かに浪人生は多そう。一橋は結構いるが、東大進学者が多いわけでもない。
それでも、ここで過ごす6年間には価値があるんだろうなという印象を持った。

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