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【読書ノート】「もしも一年後、この世にいないとしたら。」

最初にこの本を読んだときは、まだ世の中はこんなに大騒ぎになっていなかったけれど、世界や日本のニュースを見ていると、自分や家族がいつどうなってもおかしくないんだなと改めて感じています


40年近く生きていれば、「昨日まで元気だった人に明日会えなくなる」という経験の一つや二つはあります。ですから、「この世から人がいなくなることがある」ということは、なんとなくわかっているつもりです。でも、こうやって毎日ニュースをみていると、そのことを真剣に考えさせられます。

昨日、初めてリモートワークをしました。家には妻がいて、息子がいて。自分が10年前にこの仕事に就いたときには、家で仕事をするなんて思ってもみませんでした。だって、仕事は、「事務所でする。」のが当たり前でしたから。

だけど、このような状況になると「世の中に当たり前のことなんて一つもない。」ということに気づかされます。事務所に仕事に行き、いろんな人に自由に会い、友達とおいしいものを食べに行き、家族と一緒に美しい景色を見に行く。当たり前のことだと思っていたことが、決して当たり前のことではなく、感謝すべきものであることがわかります。

「あれもしたいし、これもやらなきゃ」と毎日働きまわっていたのに、ある日突然、何も自分の思うようにできない日がくるということです。最初は、そんな状態はだれも受け入れないし、受け入れたくもありません。だけど、現実は自分が思っているよりずっと厳しく、自分が「当然そうすべきだ」とこれまで考えていたことは、できないかもしれません。

そんな時に自分の中に残るのは、きっと次の二つなんだと思います。

① 自分が本当は何がしたくて、どのようにありたいのか。
② 自分の身近な人と、どのような時間を過ごしたいのか

私は、今回、この本を読んで、改めてこの二つを強く意識するようになりました。今はやりたいことも、やらなければならないと思っていたことも、思うようにできないときです。そんなときだからこそ、自分の中に残されるのは「自分が本当は何をしたくて、どのようありたいのか」ということだと思います。そして、まず大切にすべきなのは、身近な人だということにも気づくことができます。

この本の著者である清水先生はこのように言います。

「人生は一回きりの旅である」

このような時だからこそ、不安な気持ちから逃げ出さずに、自分と身近な人と向き合って、自分が本当にやりたいことを考え、身近な人を幸せにできることを考えていきたいと思います。

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noteでこの本の題名を検索したら編集者のユリさんのnoteを見つけることができました。このような素晴らしい本を世の中に出していただいて、本当にありがとうございます。


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