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組織に所属しながら、自分のやりたいことを仕事にできるの?

自己紹介

初めまして。

コンサルティング会社で企業の経営課題解決をご支援している、野原裕美です。専門は組織・人材領域です。

なぜこの記事を書こうと思ったのか

課題解決のための施策を考える際、現状調査や仮説の検証のために、従業員のヒアリングをすることが多々ありますが、多くの企業で共通してお聞きする声があります。

<一般社員の声>
●「やりたいことはあっても、具体的に実行するための方法を考える時間が無い」
●「上から言われた仕事をこなすだけで、一日が終わってしまう」
●「やりたいことを上司に伝えても、やりたいプロジェクトにアサインされない」

<管理職の声>
●「やりたいことを主張するだけで、組織に貢献できないWill Monsterは困る」
●「与えたことをそもそも誠実にこなせないメンバーには、新しい仕事は安心して任せられない」
●「会社は成果を上げる場所だということを起点に考えて欲しい」

要約すると、組織が従業員にしてもらいたいことと、従業員がしたいと思っていることが一致していないことが多い、という状況です。

多くの人が、就職・転職の際に、「自分は何がしたいのか(Will)」と「自分ができること・できなくちゃいけないこと(Can)」を考えて就職先を選んだと思います。

けれど、仕事が始まって急がしくなると、次第に「周囲から期待されること・やらなくちゃいけないこと(Must)」の比重が増えて、CanもMustを実行するための学習に偏り、はっと気づいたときに「自分はこのままで良いのか!?」と不安に感じる。

そして、「このままじゃ、いけない!」と今度はWillに比重をかけて、転職するとか、副業するとか、社内異動するというケースもあると思います。

このWillとCanとMustが合致していない状態がもったいないなと思っています。

ポイントは「Will/Can/Mustの同期化」

全ての試行錯誤が人生を豊かにする時間なので、何が「正しい」というのはないと私は考えています。全ての経験(ポジティブもネガティブも両方含めて)が財産だと思います。

でも、ストレスを減らす、効率良く前へ進む、ということを重視するのであれば、「Will×Must×Canの同期化」を意識したいです。

別の言い方をすると、自分のWillで方向性を決めて、組織のニーズをふまえて、自分のWillと会社のニーズがマッチするMustを自分で作る。そして、それを実行するために必要なCanを調達する(自分で学ぶ・仲間を引き入れる)というサイクルを継続してはどうでしょうか。

これを全部同時平行で行うと、やりたいことと求められることのミスマッチで悩むことや、勉強時間が取れなくて困る、ということが減るのではないかなと思います。

自分を「お店」、所属する組織を「お客さん」に置き換えて考えてみます。その店の商売が成り立つのは、お客さんが欲しいものとマッチしたとき。お店にとってはこだわりの商品だとしても、お客さんが欲しいものや買えるものでなければ、買ってもらえません。

もし何がやりたいのか、まだはっきり見えていない、という場合は、まずは強いWillを持って仲間を募集している人と一緒に活動して、「Will×Must×Canの同期化」を体感・実感するのも良いですね。

「正しく」努力する

昔と今では、「真面目」であることや「努力」の意味や価値が随分と変化しています。次回は、「マジメかつ自由に成果を出す」ということについて書きたいと思います。

===ご紹介:ごきげんになれる場所===
ザ・ホテル清龍:レストランライブラリー
https://www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/



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