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夫婦ってなんだ

夫婦って面白い。
あのカップルは、どこでどんな糸と繋がって結婚したんだろうって、たまに想像してしまう。


私たち夫婦は、交際期間2ヶ月ほどのスピード結婚で、誰が見ても絶対上手くいかないパターンだった。

でも、私的には確信があった。

出会う1年ほど前に、夢の中で「来年結婚する」と言われていたのだ。
そして、その来年になった頃、3桁の数字のエレベーターボタンの夢を見た。
その数字は、ちょうど面接のあった入社試験会場の部屋番号だった。


程なく私はその会社で働くことになり、そこで夫と出会い、半年後に結婚していたというわけだ。


昔から直観的に生きていたのと、当時夢からのメッセージを受け取ることが多く、ほぼ100%正夢だったこともあり、結婚に関するメッセージも受け入れた結果だ。


でも、正直それからが茨の道だった。
「本当にその直観信じるの?」と問われるような出来事が雪崩のように起きたのだ。


私の望みは「温かい家庭・家族の居場所」を作ること。
彼の望みは「無償で愛されること」


全然ベクトルが違う。違うから、すれ違う。

それでもぶつかり合いながら、喧嘩しながら、憎しみ合いながら、情に流されながら、心の奥底では、恐れながら、凸凹がやがて丸へと変化していく。


もちろん夫婦によって、その道のりはみんな違う。何が良くて、何が悪いと言った上下も、善悪もないと思う。


ただ、その二人が、その二人にしかわからない道を歩んで、道を作ってどこにたどり着くのかがその夫婦の在り方。



夫婦ってなんだろう

今までの生活も、慣習も、何もかも違っていて、それなのにものすごい確率で出会って、奇跡的に結婚して。赤の他人が、同じ屋根の下で、運命を分かち合って、共有して生きていく。

ずっと一緒にいたい人もいれば、離れて暮らしたい人もいる。
一緒にいたくてもいられない人や、一緒にいたら危険な人もいる。


今私たちは、卒婚という形で夫婦を継続している。結婚という契約のもと、通常なら家族は共に暮らすもの、夫婦は一生添い遂げるものとという価値観に縛られて、仲良く暮らして行かれれば安泰かもしれない。


それをあえて取りやめたのは、私も夫も「自由」こそが「愛」だと思っているからだろう。

世間様がなんと言おうと、私たちには私たちの生き方がある。

たった一度の人生、結婚したからには、家族のためだけに心をすり減らして働かなければならないなんて私には理解できない。自分の人生があったっていい。


結婚は、家族を作り子育てというボランティアに参加し、支え合いながら、自分たちに足りないものを発見し、補い、成長するための一時的なレッスン場。そうお互いが認識したからこそ、「やれることはやった」達成感とともに、別居に至ったのだ。


もちろん、ここに至るまでは決して簡単ではなかったことは認めている。

けれど、離れて暮らすから、今まで以上に相手を思いやり、何かあればサポートに入り、困ったことはすぐに相談する。
夫婦というより、大親友という関係になれたのが嬉しい。


私たちはそれが丁度いい。


これから先の時代は、夫婦であれ家族であれ「~ねばならない」縛りから解放されて、もっと自分らしく生きて行かれるようになる。私たちはそう信じている。


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