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#7 海中カメラマン【守屋洋海】

【第7回目ゲスト】
守屋洋海(もりやひろみ)
サイパンの海中カメラマン兼
ダイビングインストラクター。
サイパンの海の魅力を伝える25歳。

▪️SNS

【H…Hiromi / M…守屋さん】 
2024.02.25

▪️H.自己紹介をお願いします!
M.群馬県出身で今はサイパンに住んでいます。
3月で26歳になります。洋海(ひろみ)と言います。サイパンでダイビングインストラクターだったりツアーだったりをしています。
あ観光で来た方とダイビング、シュノーケル、島観光、サンセット、星空とか色々やっています。よろしくお願いします!

▪️H.サンセットとか星空とか見てみたいです!そもそも、洋海さんはなんでサイパンに行かれたんですか?
M.親に10歳の時にサイパンに連れてきてもらって、初めてダイビングした場所がサイパンだったんです。15歳くらいまで毎年連れてきてもらっていました。昔からサイパン住みたいなと思っていて、やっとそれが今現実になったって感じです。

▪️H.最初から住みたかったんですね!ご両親がもともとダイビングをされてたんですか?
M.みんなで体験ダイビングって感じでライセンスがなくてもできるダイビングをしていました。ただ親戚まで全員ライセンスは持っています(笑)

▪️H.全員(笑)逆にいつまで日本にいたんですか?
M.18,19歳くらいまでで。その後すぐにタイに行って、タイでダイビングインストラクターをしてました。もともとサイパンで働きたかったんです。でもインストラクターがないとビザが取れないと言われてたので、とりあえずタイに行ったって感じです。3年間くらいですね。その後、一度帰国をしてぷらぷらしてから、サイパンで働こうってなりました。ただちょうどその頃、コロナになってしまって。

▪️H.コロナのタイミングだったんですね。
その後、どうしたんですか?
M.半年くらい地元の群馬にいました。親の仕事が職人関係の仕事なんで、手伝っていました。ちょうどその時期にクラブハウスが流行ってたんですよ。そこで宮古島の有名な人と出会って、そこからお呼ばれして宮古島に1年半くらいいました。

▪️H.へー!宮古島では何されてたんですか?
M.その時も同じでダイビングインストラクターです。365°カメラを投げる人が宮古島にいてて、そこのインスタ映えのショップで働いていました。お呼ばれしたのはカメラマンとして行きました。水中カメラとか、365°カメラとか、ゴープロも使っています。基本、水中かサンセットしか撮ってませんでした。

▪️H.撮り方とかは違いますか?
M.編集をたくさんするんですよ。だから見た景色ではなく、カッコいい写真というか。編集ありきなんですけど、それでモデルさんとかを撮っていました。

▪️H.撮影は独学ですか。
M.最初は数打ちゃ当たるって感じで、何回も撮って編集してって練習していました。自分で適当にやっているうちにできるようになりました。
サイパンの時はサイパンの色を出してます。宮古島の時は自分の色を作っていて。自分の表現力を伝えたくてやっていましたが、今はサイパンに来てもらいたいのでそれを目指してます。みんなが来たくなればと。

▪️H.そうなんですね!それは何を意識するんですか?
M.例えば標準の青の色は変えずにとかですね!今まで紺碧色のように暗い青が好きだったんですが、ちょっと明るめにしてみたりとか。
写真だとしたら1cm角度を変えるだけで色が変わります。光の入り具合とか、深度とかでも!

▪️H.なるほど!
海中カメラマンは宮古島の時からですか?
M.タイの時からやっていました。本格的に始めたのは宮古島の時ですね。宮古島の写真でInstagramのフォロワーが一気に増えました。

▪️H.そうなんですね。逆にタイに行くまでの学生時代はどんなことされていたんですか?
M.高校3年生まで野球をしていました。
結構ガチな野球をしていました。

▪️H.野球部だったんですね!そこから大学進学行くって言う人も多いとは思うんですけど、海外に行こうと思われたのは何でだったんですか?
M.何も考えずに行きましたね。なんでなんだろう(笑)環境が窮屈だったかもしれないですね。楽しくない、刺激がないみたいな。もっとできることないかなって思った時に、その時バックパッカーが流行ってて。それこそ東南アジアに行っている人も多くて、そっちに行こうかなと思いましたね。実はタイな行く前に3ヶ月くらい石垣島にいてて。石垣島にいた時にプーケットに行きたいと思ったんですけど、プーケットがタイって知らずにいきました(笑)

▪️H.その中でタイを選んだのは、なんでなんですか?
M.その時にボンビーガールっていうテレビ番組があって、自分の先輩のボンビーガールに出てたんですよ。海外バージョンのボンビーガールってお金稼げるボンビーガールなんですよ。日本のボンビーガールは貧乏な人なんですけど、海外のボンビーガールはこうやって海外で稼いでますよっていう番組で。それを見て行こうと思いましたね。行かれてたのがタイだったので。何も考えずに動いてました。

▪️H.どうにかなるやろー!で動けてるんですね。
M.宮古島まではそうでしたね。
サイパンに行く時はケジメをつけてきたって感じで。というのもサイパンの今の現状を知っていたので。

▪️H.どんな感じなんですか?
M.日本人観光客が少なくなって、廃れてお店閉まってきてるっていう現状を知っていったので。なんとか変えたいなっていう意志で来ましたね。

▪️H.それだけ自分ごとになっているのが凄いですね。
M.サイパンの良かった時代を見ているので。根本のサイパン人に温かさとか、海の綺麗さとかは変わっていないですが、お店とか閉まっていってますし。コロナがありましたし、日本からの直行便も減ってしまっているんです。

▪️H.そうなんですね。私も洋海さんのライブ配信でサイパンがどこにあるか知りました。
M.そうですよね。だからこそライブ配信やって色々伝えています。サイパンは日本から3時間ですよってとか。太平洋戦争前は元々日本の領土だったんです。

▪️H.そうなんですね!
SNSの配信を始めたのは最近ですか?
M.宮古島にいた時から本格的にやり始めましたね。宮古島の時は発信っていうよりかは自己満足って感じで。自分で自分の好きなものをあげることをしていました。サイパンに来て自分の中では発信って形になったのかなと思います。

▪️H.それはサイパンの魅力を伝えていくってことですか?
M.宮古島っていっぱい凄いカメラマンやSNS凄い人が多いので、とりあえず自分の好きなものあげていたんですけど、サイパン来たらサイパンを盛り上げるためにやろうと思って。

▪️H.じゃあそんな洋海さんが思う、
サイパンの魅力3つをお願いします!
M.1つ目は海がとんでもなく綺麗ですね。水中で横が30m以上見えますね。調子がよければ、
50m、60m見えます。水が綺麗ですね。

2つ目は歴史を感じられる。太平洋戦争時代の残骸があって、太平洋戦争の中でサイパンの戦いっていう有名な戦争があったんです。水中だと飛行機や船が沈んでいたりとか、水深1mくらいのところに戦車があったり。おすすめはラストコマンドポストってところがあるんですけど、サイパンの戦いで最後の司令部になった場所です。そこは大砲とか戦車とか、大砲の後があったり、司令部っぽい防空壕みたいなところがあったりとか。歴史を肌で体感できるのはいいことだなと思います。ほんとにそのまま置いてあるので。

▪️H.そうなんですね。サイパン自体は人種的にはどんな感じなんですか?
M.基本的にはチャムロ人って言われるグアムとか北マリアナ諸島って言われるサイパンとかにいるがサイパン人と呼ばれる人ですね。あとはフィリピン人が多かったり、中国、韓国、日本の中で言えば1番日本人が多いと思います。
奥さんが日本人とか、おばあちゃん世代の時にサイパン住んでて、自分と同い年くらいの子の苗字がタカハシとかの人もいます。

▪️H.日本人も多いんですね。
では最後3つ目ありますか?
M.絞れないですね(笑) 人が温かい。日本人が大好きな人が多い。もともと日本の領土だったってこともありますし、世代的に日本人ばかりサイパンを来てたことを知っている人が多いので、日本人っていうとフレンドリーに話しかけてくれます。海外旅行を1番最初にするにはいい場所だなと思います。

▪️H.言語は基本は英語ですか?
M.英語です。第一言語はチャモロ語、英語。チャモロ語っていう特有の言語があるんですけど、あとフィリピン人が多いのでタガログ語ですね。
基本は英語で、日本語も話せる人多いです。

▪️H.そうなんですね!
気候も日本に似ているんですか?
M.気候は1年中、常夏ですね!寒くて昼間は27、28度くらいですね。

▪️H.暖かいですね!
食文化はどんな感じなんですか?
M.多文化なので、日本食もありますし、韓国、中華、アメリカン、メキシカン、タイ料理やバングラデシュ料理もあります。バングラデシュ料理は黄色のごはんにパサパサした肉って感じですね。味は美味しいんですけど、パサパサしすぎてるかな。
▪️H.そうなんだ。
実際聞いてみると行きたくなりますね!
M.そうだと思います。後、来るまでにハードル高いと思う人も多いと思います。サイパンの情報が少なかったり、サイパンのことを知らない人も多いので。サイパンは来てから、みんな好きになりますね。

▪️H.へー!サイパンへの直行便はあるんですか?
M.あるんですけど、週に6便なので、片道3便なのでめちゃ少ないんですよ。前だと関西からも成田からも飛んでました。今の飛行機はサイパン人が日本に行くための飛行機です。日本が安いので行っている人は多いと思います。

▪️H.なるほど。それに私自身ダイビングをやったことがないんですけど、ダイビングの魅力ってなんですか?
M.毎回同じところに潜っても違う風景が見える。例えば、魚とか、光の入り方でも全然違う。後は、異空間ですね。人が浮くってないじゃないですか。ダイビングは浮いてくるのでそれも面白いですし。サイパンであれば沈没船とかもあるのでロマンがあって勉強になります。
ダイビングにハマっているのは、ストレス感じないからですね。海の中にいる方が幸せです。
お客さんがいるので安全性ってところはありますけど、一人でプライベートで潜るのはストレスを感じないというか、日頃の疲れを忘れられます。

▪️H.そうなんですね!行った中でダイビングして1番よかった海ってどこですか?
M.それはサイパンじゃないですか(笑)
1番よかった場面は、タイのカオ島です。ギンガメアジっていう魚の群れが、アジ玉って言われるんですけど、ぶわーっていたんですよ。そこから右からマンタが来て、左からジンベエザメが来ました。その景色が1番よかったです。その時、お客さんが水中プロポーズしたんです。そのタイミングで出たので1番思い出に残っていますね。

ただ皆さん1番思い出に残ってるダイビングは1番最初に潜った海だと思います。だから自分サイパンに来てるのかもしれないし。サイパンのマニャガハ島ってところで最初に潜りました。大人になるまでサイパンの海しか潜ったことなくて、それからちょこちょこ日本で潜るようになりました。けっこうサイパンで初めて潜ったって人も多いんですよ。サイパンは海が綺麗ってことで有名だとは思います。
後、自然はサンセットもそうだし、虹もきれいです。虹は1日2回はほぼ見えますね。星空は流れ星たくさん見えます。どの季節でも見えますが夏がおすすめです。天の川が見れるので。ヤシの木ロードがあって天の川が沿って上に見えるんです。写真にすると凄いのが撮れますね。

▪️H.それは見てみたいですね!
雨とかは降るんですか?
M.雨はそんな降らないですね。1日中の雨は珍しくてスコールですね。スコールが降るから虹が綺麗なのかもしれないです。

▪️H.なるほど!では、そんな洋海さんにとって影響を受けた人っているんですか?
M.2人いてて、1人はボンビーガールに出ていた人です。今、その人は石垣島にいるんですけど、ダイビングしてて、俺の6個上くらいの人です。海外でダイビングしてて同じショップで働いたって感じです。今まで見たダイバーの中で1番上手でした。人を喜ばせることが。安全性もありますし、楽しませるかは水中だと分かりづらいですけど、どれくらい顧客がつくかでわかります。
顧客がたくさんつく人は意外に真面目な人いないかもしれないです。フレンドリーな感じでだけど、礼儀はわきまえてるよって感じです。

もう1人はサイパンのインストラクターさんですね。今は日本に帰られてるんですけど、元々サイパンで社長をやっていた人がいて。その人にサイパン来ないかとコロナ前に誘われたんですよ。同じショップの元社長で明るい方です。人柄が良くて。ダイビング業界って黒い部分もあるんですよ。給料面とかはグレーの部分も多かったりするんですけど、それがあっても、この人についていきたいなと思ったのはその2人かなと。社長さんの方は楽しませるのが上手でしたね。水中での遊びが凄かったです。表現力があってガイドの元ネタになってて、ダイビングガイドってこんな楽しませ方があるんだなと思わせてくれた人です。ただ案内するだけじゃなくてエンタメの要素はあると思いますし、水中だけじゃないので、陸上でもお話伺いますし。
ダイビングは行ってみると楽しいと思います。
ぜひ、サイパンに来てみてください!(笑)

▪️H.行きたくなりました!
洋海さんの今後の目標とかはありますか?
M.サイパンを盛り上げたいです。それしか考えてないです。それだけ思えるのはサイパンの人の優しさとか空気感とか全てが好きで、こっちに骨を埋める覚悟でやっているので。自分は感覚派なので肌で感じて、合うな合わないなって思うんですけど、サイパンが1番合ってるなと思います。なんとかして昔のサイパン以上に盛り上げたいなと思います。

▪️H.サイパン知らない人まだまだ沢山いると思いますし、盛り上げたいですね!
M.そうですね。海の中の情報だけじゃなくて、今日はスーパーの配信とかもしたんですけど、そういう情報も色々やろうかなと思っています!

▪️H.その配信いいですね!
サイパンの物価はどれくらいなんですか?
M.日本よりかは高いです。でも自分の部屋が、アパートの家賃で405ドルで6万円いかないかくらいなんですけど、12畳とかあって家具家電全部ついています。物価はあまり変わらないかもしれないですね。旅行に来ると、マックとかケンタッキーとかチェーン店に行ってしまうと高いんですよ。10ドルは超えてくるので。
普通に旅行するなら日本の1.3〜1.4倍くらいで考えてもらえたらと。行くのも3時間から3時間20分くらいで着きますね。沖縄行くのと変わらないと思います。

▪️H.そうなんですね!
思ったより行くハードルって低いんですね。
M.そうなんです。ただサイトの情報が2010年くらいとかで止まっているんですよ。更新している人がいなくて。やっぱり皆さん、歳を重ねていっているので、そういうやる気がなくなっている人が多くて。日本が盛り上がっていた時の情報しか載ってなかったりしますし。ちょっと今考えているのは自分でサイト立ち上げて、月1更新くらいで今のサイパンの現状、空港のタクシー送迎やおすすめのお土産の情報を載せようかなと思っています。

▪️H.それありがたいですね。それに洋海さんの配信を見て、サイパンの夕日は見たほうがいいと思いました。
M.サンセットも毎日違う色なんです。赤やピンク、薄オレンジもあるんです。

▪️H.見てみたいですね!
日本に帰ることもあるんですか?
M.年に1回くらい帰っています。実家の犬にも会いたいですね。自分の家は家族みんな仲がいいので、家族にもおばあちゃんにも会いたいです。帰りたい理由は家族ですね。ただホームシックにはなったことはないです。今が幸せと噛み締めていたらホームシックにあまりならないです。

▪️H.きっとご家族も応援してますね!
お話伺ってサイパン行きたくなりました!
M.ありがとうございます。TikTokも適当にやっていたんですけど、配信含めちゃんとやっていこうと思ったのは最近です。サイパンに行きたくなる情報発信が今後できていけたらなと思います。
みんなに来てほしいですね!
H.またお役に立てることあればやらせてください!今日はお時間ありがとうございました!

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