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カメラのレンズの分類

一眼レフやミラーレス一眼、レンジファインダーカメラではレンズ交換をして用途に応じて画角を変えることができるカメラが多くあります。

これらの交換レンズにはカテゴリがあり、

ズームレンズ
単焦点レンズ
特殊レンズ
広角レンズ
標準レンズ
望遠レンズ

このくらいに分けるとわかりやすと思います。

6種類に分けられるの?

と思うかもしれませんが、

ズームレンズ
単焦点レンズ
特殊レンズ

が一つのグループの分類で、

広角レンズ
標準レンズ
望遠レンズ

がこれまた別のグループの分類です。

この二つのグループを組み合わせてレンズを分類します。

ズームレンズの中に

広角ズームレンズ
標準ズームレンズ
望遠ズームレンズ

という分類ができ、

単焦点レンズの中に

広角レンズ(単焦点)
標準レンズ(単焦点)
望遠レンズ(単焦点)

という分類になります。

特殊レンズというのは、これらズームレンズや単焦点レンズに特殊用途の付加価値がついているものだったり、コンバージョンレンズなどのアタッチメントも含まれます。

付加価値というのは、マクロレンズだったり、シフトレンズなどの用途に沿った仕様です。

また、広角レンズには超広角レンズ、
望遠レンズには超望遠レンズとそのカテゴリ内でも
さらに分類されたりもします。

この分類はメーカー公式サイトなどでもこのようになっていると思いますので、
確認してみてください。

知っている人はスルーしてください。(笑)

レンズの焦点距離というのはフィルムのフォーマットやデジタルカメラだと画像素子のサイズによって変わってきます。

よく「35㎜フルサイズ換算」というのがあるはずです。

なのでここでは35㎜フルサイズの焦点距離でのお話をします。

レンズの焦点距離は大体8㎜とか6㎜が一番短くて、
長いものは1000㎜とか1200㎜ですかね。
このミリ数の数字が小さいほど広角レンズで、大きいものほど望遠レンズです。

標準レンズというのはまさに「標準」とされるレンズで、ライカが最初に35㎜カメラにつけたレンズが50㎜であることが現在でも50㎜が標準レンズとされている理由です。

大体人間が注視するわけでもなく、視野全体にものを見るわけでもなく普通にしているときの視野角が近いということもあります。

各フォーマットの標準レンズはそのフォーマットの対角線の長さともいわれます。

35㎜フィルム(デジタルでは35㎜フルサイズ)の場合約43㎜です。

ペンタックスが43㎜のレンズを出していますが、
このところから焦点距離を決めたのではないでしょうか。

標準レンズは50㎜ですが、昔は設計上大口径化が難しかったのか、58㎜とか55㎜というレンズもあります。
これらも標準レンズのカテゴリです。

先に出しましたペンタックスの43㎜や、他メーカーが出している(出していた)40㎜や45㎜のレンズも標準レンズというか「準標準」レンズともいわれます。

広角レンズは大体35㎜位より数字の小さい(焦点距離の短い)レンズを指します。
また大体20㎜位より数字の小さい(焦点距離の短い)レンズを「超広角」レンズとも言います。

超広角レンズでも樽型の収差(歪み)をわざと残しているものは「魚眼」レンズといいます。「フィッシュアイ」とも言いますよね。

望遠レンズは大体70㎜位より数字の大きい(焦点距離の長い)レンズを指します。
また大体400㎜位より数字の大きい(焦点距離の長い)レンズを「超望遠」レンズとも言います。
ちなみに70㎜~150㎜くらいのものを「中望遠」レンズとも言いますが、あまり最近は言わないかもしれません。

特殊レンズにはマクロ(マイクロ)レンズ、シフトレンズなどがあり、代表的なものの紹介をすると、

マクロレンズ
近接撮影ができるもの。
近距離専用のものと、常用域兼用のものがある。
標準マクロレンズ、望遠マクロレンズなどがあり、マクロズームレンズも存在した。

シフトレンズ
建築物撮影などに使用する。
大型カメラのシフトと同じことがレンズ単体でできる。
パースの調整などに使う。
キヤノンのTS-Eレンズはピント面の角度を変えるチルト(ティルト)も可能な特殊レンズです。

ミラーレンズ
光学系にミラーを使った反射レンズとも。
基本的に望遠レンズをコンパクトにするためのもの。

ズームレンズのカテゴリにはバリフォーカルレンズを含むのか別カテゴリになるのか。
ズームレンズは基本的にズーム操作(可変焦点距離操作)をしてもほぼピント位置が動かないように設計されていますが、バリフォーカルレンズはズーム操作をするとピント位置が変わります。
ピント位置が動くので、ピントを合わせた後にズームするとピンボケになります。
オートフォーカスが一般的ではない時にもバリフォーカルレンズは作られていましたが、あまり一般的ではありませんでした。
オートフォーカスが普及して、オートフォーカスでピント位置の補正ができるためズームレンズといいながら実のところバリフォーカルレンズだったりするものもありました。
バリフォーカルレンズのメリットは高倍率のズームレンズが楽に設計できるところ。
現在では高倍率ズーム、一部で「一本ズーム※」ともいわれ一般的になっていますね。
※標準ズームと望遠ズームの焦点距離を「一本」でカバーするため。

そうそう、ズームレンズには広角・標準・望遠とあると先に書きましたが、
標準ズームレンズは50㎜を含んで広角から望遠までのズームレンズ。
広角ズームレンズは広角域の焦点距離のズームレンズ。
望遠ズームレンズは望遠域の焦点距離のズームレンズ。

標準域を含んで広角域から望遠域の200㎜くらいまで達するズームレンズを高倍率ズームレンズといいます。

これらいろいろなレンズを使い分けることができるレンズ交換可能なカメラですが、いろいろなレンズの中から自分の必要なレンズ、合っているレンズを探してください。

※画像はレンズのフロントキャップとかリアキャップ、カメラのマウントキャップです。

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