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読書はとてもクリエイティブな趣味 - 「失われた時を求めて」全14巻読了

読書は脳の中で世界感を構築していく、とてもクリエイティブな趣味だなと改めて実感したので投稿します。

世界最長の小説とか、20世紀文学の最高傑作と呼ばれる、マルセル•プルーストの「失われた時を求めて」全14巻を読了しました。

おそらく、最も途中で挫折する文学作品の筆頭としても有名です(「紅茶に浸したマドレーヌ」のイメージで終わってしまいがち‥)。

私自身がピアノ弾きでもあり、ショパン、リストを始めドビュッシー、ラヴェルなど、19世紀のパリを舞台に活躍した作曲家への敬愛から、当時のフランス文学や絵画は、ほぼ有名どころは嗜んできました。

で、最後まで残っていたのがこの「失われた時を求めて」。図書館の棚に並ぶ全14巻の幅30センチほどの文庫本の厚さに怯んで‥。

しかし、読み進めてみると、、

途中の8巻目、9巻目辺りでは挫折しかけましたが、図書館で借りるのを、Amazonで購入する手法に変更。
お陰でそれ以降は一気に読了に持ち込みました。

読後感は、たたひたすら素晴らしいのひと言。これは読了した人だけが味わえるある意味特権です。

作品中に繰り広げられる音楽やアート、文学の話題について「19世紀のフランス貴族のサロン」にタイムスリップしても、充分会話を楽しめると思ったことも嬉しい発見でした。

ドビュッシーやラヴェルの時代にショパンは「お婆ちゃんが聴く古臭い音楽」と会話されていたのも笑いました。

コッポラ監督の「地獄の黙示録」のワルキューレの騎行のシーンの原点となる描写、など。

もし、読む事を怯んでいらっしゃる方がいらっしゃったら、ぜひトライしてください。
絶対に後悔しませんよ!

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