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ノー残業デーから始める働き方改革は失敗する!?失敗しないノー残業デーとは。

先日書いた記事で、
「なんでもよいから自分事ととらえ、案を考えよう」という旨の記事を書きました。



「よーし、じゃあ、よく聞くし、「ノー残業デー」を取り入れようか!」

って思っているそこの総務人事部の方!もしくは社長!その他働き方改革に取り組もうとしている人たち!ちょっと待って!

ノー残業デーは、それだけをやっても全く意味がありません。

本当に意味ありません。それどころかむしろ逆方向に向かうことばかりです。

ノー残業デーは反乱分子を生む!?

何も考えずノー残業デーを導入した場合、起きることを書きます。

★導入した時に起きること
①役員が
「弊社は働き方改革にしっかり取り組んでいる会社だ」
と勘違いをする

②一般社員は
「何にも準備ができていないのに急に帰れるようになるわけないだろ!ふざけるな」
と不満を持ちながら、
仕方なく会社を出て、場所を変えて仕事をする

③役員たちが
「早く帰れてるじゃん!成功しているね!」
と勘違いをする。
簡単に残業時間は減らせると思い、これ以上の取り組みを行わない。
ノー残業デーの設定日を増やそうとする。

これはよく言われていることですが、
実際にこうなっている会社を多く目にします。

これの何がダメかって、
役員と社員がどちらもこれ以上働き方改革を行おうと思わなくなってしまうことです。

一般社員は無理だと確信し、
残業を減らす努力をやめるでしょう。
一方、役員は残業を簡単に減らせると思い、これ以上の取り組みを実施することがなくなるでしょう。

その結果、働き方改革が進むどころか、
会社への不満ばかりが積もり、反乱分子をしこたま生むことになるでしょう。

ノー残業デーより
「帰る時間の目標設定」をさせよう


前回の記事でも書いたように、
働き方改革はじわじわじっくりと効果があらわれてくるものです。
いきなり強制的に早く帰れ!というのは無謀です。
じゃあどうすればよいか。

「ノー残業デー」ではなく、
「帰る時間の目標設定」をさせましょう。

ノー残業デーの目標は、
「帰る時間を意識させ、
その時間までに終わるように取り組んでもらうこと」
です。
それ自体は良いことですが、それぞれのスケジュールの中でどうしても難しいケースも多々ある中で、強制されると反発されるでしょう。

ノー残業デー以外の取り組みでその目標を達成させるためには、「帰る時間の目標設定」をすることが良いです。
1日のスケジュールをしっかりと立て、帰る時間を決める。当たり前ですが、こちらをしっかり毎日行うことのほうがよっぽどノー残業デーより効果てき面です。

もしノー残業デーを導入しても失敗しないためには

もし、もしそれでもノー残業デーを導入する場合。きっと何かしら理由があり、そうせざるを得ない場合とか、すでに導入しちゃっているよとか、あると思います。


もしノー残業デーを導入して、それでも失敗しないためにはどうすればよいでしょうか。答えは簡単です。ノー残業デー以外の取り組みもしっかり続けていくことです。

ノー残業デーで陥りがちな、「役員は上手くいっていると思っているけど、実際一般社員はより苦しんでいる」という状態を避けるために、ノー残業デー以外の方法も取り組んでいきましょう。
繰り返し言いますが、働き方改革はすぐ効果が表れることはないです
もし「あれ、すぐに効果出ている!」と思ったら100%勘違いです。

ノー残業デーは、聞こえがよく働き方改革を取り組んでいる感じがなんとなくするし、ノーコストで実施でき非常にとっかかりやすいため、導入しようとする気持ちは非常に理解できます。
ですが、導入したことで起きることをもう一度冷静に考えてみてほしいと思います。

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