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「ブレンド」のコーヒーはお好きですか?

こんにちは。珈琲きゃろっとの大石です。
きゃろっとでは沢山のシングルオリジンを扱っていて、どの銘柄も素晴らしい魅力を持っています。同じ物は2つと無い個性豊かなコーヒー達。素晴らしいです。

さて、そんな中、僕はきゃろっとの「恵み野ブレンド」が大好きです。
シングルオリジンで大好きな銘柄はまた別にあるのですが、ブレンドでは「恵み野ブレンド」がお気に入り。

いつ飲んでも飽きない、裏切らない美味しさ…!安定感この上ない素晴らしいコーヒーなんです。

そんな個人的嗜好も含めながら、今日はきゃろっとの「ブレンド」についてのことを書いていきます。

ブレンド3


さて、唐突ですが「ブレンド」というと、どんな印象をお持ちですか?
たくさんのお客さまとのやり取りの中で、多く聞こえるのが…
「ブレンドはコーヒー屋さんの腕の見せ所」という声と
「ブレンドは安い豆を混ぜている」という声があります。

更に、上の2つを合わせた意味合いとして使っている方もいらっしゃいます。「安いコーヒーを、美味しく飲めるように配合する技術」というような感じです。

印象の話しですので、それぞれの想いがあって然りです。そこには、正解も不正解も無いのですが、きゃろっとでご用意しているブレンドについて言及すると、この印象とは違っています。


きゃろっとのブレンドは、単品で販売しているスペシャルティコーヒーと
全く同じクオリティの銘柄で作っています。安い豆を混ぜたり、クオリティの下がるコーヒーを混ぜることは一切していないんです。

「じゃあ、ブレンドする意味ないんじゃない?」と感じる方もいるかもしれません。ただ、そこにこそ、「コーヒー屋の腕」があるんですね。

シングルオリジンで、素晴らしい香味を持つ銘柄。
そういう高品質な銘柄を掛け合わせることで、新たに生まれる複雑で円やかなフレーバーがあります。

一般的には、同じ程度の焙煎度の銘柄を合わせていくことがブレンドのセオリーとされていますが、個々の銘柄の特徴を補うようにブレンドするのか、強調するようにブレンドするのか。そっちの「香味のバランス感」の方が重要です。

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さて、「ブレンド」についての話が長くなってしまいましたが、僕が大好きな「恵み野ブレンド」の話しをしますね。

恵み野ブレンドは、他のシングルオリジンよりも少しだけお安く販売しています。

これが誤解を招く理由!?なのかもしれませんが、先述の通り、使用している豆はスペシャルティコーヒーのみです。それも単品販売している豆と全く変わらないクオリティのもの。仕入れ価格も他より安い豆は使っていません。

じゃあ、なんでわざわざ販売価格がちょっと安いの?と思いますね…。

それは、恵み野ブレンドには固定のファンの方が多いから。というのが最大の理由です。カフェやレストランでご使用いただいく機会も多く、価格を変更することを最もためらってしまう銘柄なんですね。

なので、過去に何度か価格改定で値段を上げなければならない際に、
「恵み野ブレンドは、もうちょっと頑張ろう」というふうになっていました。

そんな理由から、だんだん他の銘柄と値段差が生まれてしまって、今の「ちょっとお得な価格」になっています。

僕はそんな人間臭いストーリーも含めて恵み野ブレンドが大好きです。

もちろん、味も絶品です。

グッドバランス。ベリー系のキャラクターとブラジルの持つナッツやチョコレートのような甘さ。フードペアリングでは相性の幅がすごく広いことも、食道楽の僕にとっては大きな魅力です。

秋の足音が聞こえると、モンブランやスイートポテトと恵み野ブレンドを一緒に楽しむのが、毎年楽しみになってきます。


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