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【Day 47(22/2/19】タスク型社会がやってくる!?ーミッションリード・プロジェクト管理・タスク消化の三つの役割への分化が明確化する社会の到来

ジョブ型社会になってきている、といわれて久しい。しかし、私はその先にあるタスク型社会の到来の足音を感じています。今日はそんな話をば。

●ジョブ型社会について

そもそもジョブ型というのは、労働官僚であり、労働研究者の濱口桂一郎氏の主張がきっかけで広まった言葉だと記憶しています。大学生の時にワーキングプアに関する論文を書いていた際に、著書を拝読したのがもう10年の前のことなのか・・・と少し懐かし気持ちになります。

この本の中では、日本はメンバーシップ型、欧米はジョブ型と記載されていて「ほうほうなるほど」と理解が進んだことを昨日のことのように覚えています。

メンバーシップ型とジョブ型の説明の詳細な説明については、上記の本や以下のウェブページなどに譲るとして、その先に見えてきている社会について私見を述べていきます。一先ずは、メンバーシップ型を就社、ジョブ型を就職といった分け方をして捉えていきます。

●欧米で巻き起こるタスク型社会論

濱口桂一郎氏がこちらのインタビューで仰っていますが、欧米では「ジョブ型の労働社会そのものが第4次産業革命で崩れつつあるかもしれない」との認識が広がっており、その次の在り方としてタスク型社会が来るのではないかとの議論が盛んになっているといいます。

ジョブというのは、いわずもなが「仕事」とか「職」という意味になります。そして、ジョブディスクリプションは職務記述書ですよね。被雇用者からすると、JDに記載された仕事が自分の役割であり、それをこなす代わりに報酬をもらうという構図になり、雇用者からすると定めた役割をこなしてもらう代わりに報酬を払うという仕組みになります。

なので、あくまで「仕事」が先に存在し、そこに「職」が紐づき、「雇用」という形で実現されるという流れなのであって、人を採用してから仕事を当てはめていくというメンバーシップ型との大きな違いはここにあります。

濱口氏がここで論点として挙げているのは、欧米企業では、そもそも雇用っているのだろうかという議論が巻き起こってきているという話になります。人と組織を結びつけるのは、必ずしも雇用でなくてもいいのではないか、というのが企業側の論理として表面化していくというのは容易に想像できます。雇用というのは企業からするとフレキシビリティに欠ける厄介な在り方という見方には確かに納得できるところがあります。もちろん一方で、超優秀な人については何が何でも抱きかかえるという動きも出てくるので、仕事や雇用をめぐる構造は、大きく二極化していくことが想定されます。

●タスク型社会の到来は格差を固定化し、仕事の楽しみを奪うかも?

ジョブというこ言葉には雇用とか職といったニュアンスが付与される中で、そこからこれらの意味を取り払うと、より純粋無垢な形でタスクという言葉が現れます。仕事の一番原始的でシンプルな最小単位がタスクです。このタスクをこなす人たちと、タスクを作り出す人たち、そして管理する人たちといった社会構造が生まれ、そしてそれがそのまま格差として固定化されていくように思います。

私は今後の社会は、ミッションリード・プロジェクト管理・タスク消化という仕事の在り方に分かれていくのではないかと考えています。未来を描き、社会の変革の構想を描くミッションを担いリードしていく人、ミッションを実現していくためにタスクを作り出し、管理していく人、そして、タスクをこなす人という構造になっていくように思います。

まだ思考と分析が浅く、ざっくりとした考えなので、もっと多くの情報に触れ、少しずつ考えをまとめていきます。

本日はここまでとします。最後まで読んで下さってありがとうございます。

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