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【Day32(22/2/4】「平日・休日二元論」からの脱却が豊穣な物語を生み出す

気づいたら一週間が終わっていました。光陰矢のごとしというのはこういう状態のことを言うのでしょうか。

金曜日の夜は「ようやく一週間が終わったー」とか「週末だー」とか「やすみだー」という声があちこちから聞こえてきます。私ももちろん同じような気持ちになります。ただ、最近少し心持ちが変わってきました。

今日は、仕事論・労働観をテーマに書き進めていきます。

●平日・休日二元論への違和感

ここ最近は、金曜が終われば一週間が終わりという考えは、ある意味とても作為的というか、あまり意味のない人工的な区分だなと思うようになってきました。平日とか休日というのは、正直、便宜上設定された区切りでしかなくて、毎日がシームレスに進んでいくという捉え方をした方がよほど自然な気がしてきています。

今は私は仕事がとても充実していて、仕事に取り組んでいることが一番楽しいという状態のため、いくら仕事に取り組んでも一切苦にはなってません。だから平日が終わるからハッピーという気持ちにもならないですし、休日が終わるから陰鬱な気持ちになるということもありません。

もちろん誰もがこのような状態になれるとは思っていないですし、そもそもこうした状況になることが良いことなのか一考の余地はあります。第三者から見るとワーカホリックに見えるかもしれないし、社畜に見えるのかもしれませんし、モーレツ社員(古い)に見えるのかもしれません。

ともかく自分自身は、社会人人生で最もベストな状態で仕事ができていると思えているのでひとまずよしとします。本題に戻ります。

月曜日から金曜日まで働けばようやく土曜日と日曜日という「お休み」がやってくるという会社員的世界観に毒されているのではないか?という問題提起をあえてしてみます。平日という言葉にはネガティブなイメージが付きまとい、休日という言葉にはポジティブな印象が添えられていると思うのですが、先入観で刷り込まれてしまっている部分があるのではないか。もしそうだとしたらとても勿体無いことだし、多くの可能性を潰しているかもしれません。

そもそも土日休みじゃない仕事なんていくらでもあると思うのですが、あくまで会社員的世界観に基づいて設計されているものが多く、この観点からしても違和感があります。

●仕事とはなにか?労働とは何か?

一人一人の仕事や労働に関連する物語次第で見える景色は変わってくるでしょうし、そもそも仕事や働くという言葉にどのような意味づけがされているかという話も絡んでくるので、意外とややこしいテーマだと思います。

古来より、仕事となにか。労働とは何か。という話は議論されてました。ここらへんの話は例えばアレントの分析が厚く鋭いので詳細に立ち入ることはせず本の紹介だけにとどめておきます。

ざっくり私なりに仕事論を二種類に分けてみます。要は「仕事楽しいー!」派「仕事嫌だー!」派の2種類です。私は最近前者に転向しました。

「仕事=生きる糧=極力しなくていい=仕事に楽しさなんて見出す必要ない」

「仕事=生きる糧以上のもの=積極的に行うべき=仕事は楽しいものだ」

これらについてはどちらが正解ということはないので、5000年後に人間が生きていたら、きっと同じような議論があちこちで同じように繰り広げられているでしょう。

●二元論からの脱却が豊穣な物語を生み出す

結局、上のどちらの考え方になるかは、個々人の経験や家族の経験といった周辺環境次第、ということになると思います。だとしたら「平日」と「休日」という二元論に囚われないで、毎日がシームレスに過ぎていくという一種のフロー状態を経験できる人がもっと増える可能性はいくらでもあるし、そうなったら世の中はもっとおもしろくなるのではないかと考えています。

仕事を通じて楽しい気持ちになれたり、成功経験を積めたり、本気で向き合えたり、全精力を注んだりという経験を積めるかどうか次第で、仕事観は大きく変容するでしょう。こうしたプラスの経験を仕事を通じて味わえる社会にしていきたいなと思っています。

歳の離れた就活中の妹から「仕事は辛いものだと思っている。だから就活に前向きにれない」と言われたのですが、その時私は自信を持って「いや、仕事はいくらでも楽しいものにすることができる。現に今すごく楽しいよ」と自信を持って伝えました。「そうなのか。じゃあそう期待して就活頑張ってみるよ」と返答があって、あーこういうことの積み重ねに意味があるのだなと思うに至りました。

仕事を楽しめているのであればそれを表現することで、変えられる仕事観があり、人生があるのかもしれません。それであれば遠慮することなく発信をしていこうと思います。その結果、一人でも多くの人が「休日が待ち遠しい」と考えなくなり、「平日だから働くんだ」という考えから脱却し、仕事を自然体で楽しめるようになっていくなら、世の中はもっと良質な狂気に満ちて、活気に溢れていくはずです。

そんな平日・休日二元論から脱却した世界を見てみたい。そこにあるのは悲劇ではなく豊穣な物語が溢れる魅力的な世界に違いない

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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