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【Day 46(22/2/18】友人Y「転職して一番良かったことって何?」ー束の間の安住、終わらぬ旅ー

先日友人と食事をしていた際に、「今の会社に転職して一番良かったことは何?」と聞かれました。転職してたくさんいいことがあったのですが、あえて一つといわれるとなかなか思いつかないもので、その場では考えがうまくまとまりませんでした。そこで今日は自分の振り返りのために、このテーマについてまとめてみます。

●「会社=自分事感」と主体性

転職して多くのことが変わりました。その中でも一番大きな変化は、会社=自分事という感覚を持てるようになったこと、そして働いている人みんなが同じように自分事として会社をとらえいる環境で働くことができていることです。

経営陣入れても6人の組織なので、自分たちが組織を作っている、事業を回している、そして自分たちがしっかりしなければ会社がダメになってしまうかもしれないという思いが強いです。そして、このくらいのフェーズに飛び込んでくるような人たちなので、みなさんやりたいことや達成したいことが明確であり、仕事に主体的に取り組める状態なのだとも思います。

●人間は意識だけで変われるほど強くない

こういう環境に包まれていると、自然と自分自身も同じようにあらねば、という気持ちになってきます。よく一人一人が経営者になったつもりで仕事をするように、ということを仰る方がいますが、多くの人にとっては意識でどうにかなるものではなく、やはり環境に依存してしまうものだと思います。少なくとも私はそっちの類の人間です。そういった意味で、このような形で強制的に経営者の立場で捉えざるを得ない環境に飛び込むなり、放り込むというのは自分を成長させるためには有効な手段であると思います。

●自分事化できると自己効力感・自己肯定感を得やすい

それでは、自分事化して仕事ができると一体なにがいいのか?という話になると思うのですが、何よりも一番強調したいのは、自分事化できるととにかく仕事が面白い、という一言に尽きます。自己効力感を得やすく、自己肯定感を覚えやすいので、毎日に張り合いが生まれ、前向きに取り組むことができるのだと分析しています。

これはあくまでも、私のケースの話であって、決してやみくもに転職し環境を変えればいいとは思いませんし、ましてやスタートアップに行けば裁量が得られて、自由にやれるから楽しく働けるという暴論を振りかざすつもりもありません。あくまで私の性格にはあっていたというだけの話です。

●キャリアとは自分と社会の接合点を探す旅

人にはそれぞれ自分とって、適度にフィットする身の置き場というものがあると思います。過度に背伸びをしすぎてもいけないし、過度に自分を蔑んでもいけない。ちょうどいい塩梅の居場所というものが存在します。それを見つけるのがキャリアの旅であり、それは口を開けて待っていれば自然と手に入るものではありません。

まずは毎日の仕事にとりあえず全力で向き合ってみること、並行して自分と社会の適度な接合点を探っていくこと、そのために自己の内部と自己の外部双方の分析を進めること、そういったことの繰り返しで、少しずつ自分自身の居場所を見出すことができ、また作り出すことができるというのが私の考えです。

私にとっては、今の環境は貢献と成長のバランスが良く、とても居心地が良いです。どれだけ忙しくても納得感を持って仕事ができているので、全く苦ではありません。チクセントミハイ氏がいうところのフロー状態に近いのだと思います。とはいえ、いつまでも安住できるわけではなく、また変化しなければならない時が来るはずです。それは必ずしも転職をするということだけではなく、ほかのいろいろな方法含めて。

社会と自分の接合点を見つける旅はいつまでも続いていきます。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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