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【Day27(22/1/30)】 実体験から考えるスタートアップとフルリモートの相性

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入社してから毎日の日々についてまとめたマガジンはこちらになります。ご笑覧いただけましたら嬉しいです。

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私は前職では完全フルリモート、現職ではミックスとそれぞれの働き方を経験してきました。両方ともにスタートアップであり、チーム人数はどちらも5人-10人規模ということもあり、比較しやすいのでこのタイミングで比較分析をしてみようと思いました。

■結論■

スタートアップ環境において完全フルリモートで組織作りを行なっていくことは茨の道。しかし、大きな差別化ポイントや競合優位性にもなりうるので、一つの競争戦略として真剣に考慮すべき。

●前職のケース

前職はコロナに関係なくフルリモート勤務の方針だったので、入社時から完全フルリモート勤務でした。従って基本的にはオフィス出勤することは推奨されておらず、そもそもオフィス自体も縮小していたので、1.5年の間でオフィスに行き、同僚に顔を合わせたのは一度だけでした。

まず一従業員の視点に立った時に感じたよかったことを挙げます。コロナリスクを徹底的に排除できたのは大きかったです。窮屈な思いをして通勤する必要も無くなったし、家で落ち着いて仕事をできたこともストレス軽減になりました。少しでも落ち着いた環境で仕事をしたいと思うようになり、部屋の片付けも捗りました。家で食事をとることができるようになり、妻と一緒に過ごせる時間が増えたのも良い変化でした。

一方でなかなかに辛いこともありました。特に転職したての時は、同僚や上司との距離感の取り方もわからなかったし、信頼関係が深まっていく感じもせず、かつ一緒に仕事をしている感も覚えにくく、モヤモヤした日々を過ごしました。

同じ空間にいることでふとした瞬間に学べること、盗めること、聞けること、教えてもらえることというのはたくさんあると思います。オフラインだとシームレスに共に過ごすことができる一方で、オンラインはどうしても空間的な隔たりと、時間的な断絶があるのでそうもいきません。

またオンライン環境だと自分のタスクやミッションに重きが置かれがちで、組織間におけるリレーションシップは二の次になってしまうので特に新入社員や中途社員のオンボーディングについては特に配慮をする必要があると実体験を通じて思いました。意識的に信頼関係の醸成やチームビルディングをおこなていくべきでしょう。

●現職のケース

ジョブ型で組織を作れる会社や、ルーティンで完結させられるような組織であれば、フルリモートでもいいのかもしれませんが、(特に初期フェーズの)スタートアップのように刻一刻と状況が変わり、また状況に応じて期待役割もやるべきこともどんどん変わっていくような環境においてはフルリモート勤務というのは相性は良くないと感じております。

また、何か新しいことを発見したり、創り出したりするような場についても、オンラインよりもオフラインの方がいい議論ができ、アウトプットについても質が高いように思います。

現職は、社員が4人といわゆる初期フェーズのスタートアップなので、状況も、課題も、個々人への期待役割も本当に刻一刻と変わります。ちょっとした会話であっという間にプロジェクトがスタートしたりするので、オフラインのコミュニケーションはとても大切だし、意味を持ちます。

さて、この二週間、実験的にフル出社の週とリモート多めの週、それぞれを経験してみました。結果としてリモートでも定型的業務は問題なく回るものの、やはりチームメンバーとの信頼関係構築や、一体感という面では経験の質が落ちる感覚がありました。組織が整っておらず、変化の速度が早い今のタイミングではオフィスで共に行動することの意味がかなり大きいようです。したがって、できる限り出社した方が良さそうだなと感じております。

組織が大きくなり、変化が落ち着いてきたり、人数が増えたり、定型業務が多くなってきたら、リモートワークの割合を増やしても良さそうですが、入社したてのこの時期は極力オフィスで仕事をした方がよさそうです。

●まとめ

スタートアップにおいて、完全フルリモートで組織運営を行うことは正直なかなか難しいと思います。実際多くのスタートアップはミックス型の方針をとっています。しかし、もしフルリモートでちゃんとビジネスを拡大させることができる組織を作ることができたのであれば、それ自体が組織にとって大きな武器になります。

地理的制約や、時間的制約を超えて、人が集い、働くことができることは多くの可能性を解放し、機会を創り出します。実際前職では、完全フルリモートワーク可能であることが、一つの競争戦略として機能していましたし、他社との差別化ポイント、採用におけるアトラクトポイントにもなっていました。

緻密な設計と従業員の協力と理解があれば、フルリモートでも仕事は遂行でき、また事業拡大も達成できるということを前職では学んだので、現職ではその経験を活かし、自分たちの会社にあった最適解を創り上げて行きます。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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