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【Day43(22/2/15】転職活動小技集②「現職へのリファレンスチェックを求められたのですがどうすればいいですか?」

先日ある方から「現職へのリファレンスチェックを求められたのですがどうすればいいですか?」というご相談をいただきました。

実はこの質問はよくいただくので、おそらく悩まれている方が多いのだと推察します。そこで本日は、転職エージェントとしての10年の経験をもとに、転職活動でしばしば出会うリファレンスチェックに関して、特に現職へのリファレンスチェックを求められた際の対処法について説明していきます。なお、あくまでも個人の意見であることを留意いただけましたら幸いです。

■そもそもリフレンスチェックって何だっけ?

一応おさらいしておきますと、リファレンスチェックとは中途採用を行う過程で、採用予定者や内定候補者の勤務状況や人物などについて関係者に問い合わせる行為になります。以前から外資系の会社の企業では割とよく行われていたように思いますが、最近はスタートアップを中心に選考プロセスに導入する企業が増えているようです。

リファレンスチェックは観点に応じて、いくつかの種類に分類することができます。

●方法
・自家製の書類→企業指定のワードファイルetc.
・フォーマット指定なし→形式的にやる企業の場合「なんでもいいよ~」という企業もあります
・専用システム利用→最近増えてきています

●実施時期
・内定後→このパターンの場合はさほど問題はないはずです

・内定以前→このパターンが増えているように感じます後ほど詳しく説明します

●取得先対象
・前職以前→こちらの場合基本的に大きな問題はないはずです

・現職→最近このパターンが増えてきています。後ほど詳しく説明します

●取得先の相手
・上司→上司から取得という指定が付く場合もございます

・同僚・後輩→指定がない場合、より容易になるのでこのパターンで対応する方が多いです

・取引先→たまにこのパターンで対応される方もいます

■特に難しい「内定前・現職・上司」へのリファレンスチェック・・・

上記の分け方をした際に、一番対処が難しいのは、「内定が出ていない状態」で「現職に対して」確認を求められる場合になります。特に上司からの取得を求められる場合はさらに難易度が上がります。実際この状況に悩まれてご相談に来られる方が一番多いです。

内定が出ていないということは、まだその会社に入社できるのかわからない状態であるのに、現職に対して「転職先に求められているのでリファレンスチェックお願いします」というのはかなりハードルが高いですよね。

もちろん本当の信頼関係が作れていたら、どんな状況であれ対応してくれるだろう、という考え方もあるとは思います。とはいえ、転職意向が伝わるだけで会社での評価が落ち、また働きづらくなるということもあるでしょうし、まだ入社するか決めていない状況、もしくは内定が出ていないので入社できる保証がない状況ではやはり、多くの場合難しさの方が勝るものと思われます。

このような状況に直面し、難しいなと思われた場合は無理せずにまずは先方と交渉をしてみてください。エージェントを利用されているなら、エージェントに考えを伝え、代わりに交渉してもらってくださいませ。

■条件緩和の交渉イメージ

例えば、内定前に現職の上司からの確認を求められた場、以下のように進めていくイメージです。

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求職者「まだ内定が出ていない状況の中で、現職の上司に話をするのはさすがに難しいので、内定後へと実施時期をずらしていただけないでしょうか?」→OKなら解決

企業「実施時期を動かすのは無理です」

求職者「かしこまりました。それでは、取得先を前職にしていただけないでしょうか」→OKなら解決

企業「取得先は現職と決まっているので無理です」

求職者「かしこまりました。それでは、せめて取得対象を上司ではなく、同僚や取引先にしていただけませんか」

企業「承知いたしました。それは問題ありません」

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大体の場合今申し上げた交渉を行えば、どれかしらの要求は通ります。交渉する順番については決まりはありません。自分自身が難しいと感じるポイントを変えることを目標に交渉を進めることが肝要です。それでも無理であれば諦めるほかないと思います。私は一度も出会ったことがないですが。。

■私見とまとめ

私は、内定が出ていない中で現職に対してリファレンスを求める行為は、少々配慮が足りない行為ではないかと思っています。なので交渉して当然だと思っていますし、私も積極的に交渉に動くようにしています。

しかし、エージェントごとに結構考えが異なるところだと思いますので、冒頭に記載した通り、これはあくまで私個人の意見であるということに留意いただけましたら幸いです。

本日はリファレンスチェックに関する対処法について書いてみました。転職活動の参考になりましたら幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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