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【Day374】読書シェア『KPIマネジメント』ーKPIは一つにするべし!ー

新年初投稿は読書シェアです。とても学びの多い一冊でしたので紹介いたします。

【書籍データ】


書名:『KPIマネジメント』
著者:中尾隆一郎氏
出版社:フォレスト出版
初版:2018年

【読んだ背景&概要】


マネジメントの立場になり、戦略を立て、行動計画を策定し、チームとして実行していくという役割を担うことになったのですが、いざやってみると難しい。有用なフレームワークがないものか・・・思考の補助線が欲しいな・・・と思っていたところ、たまたま書店で出会ったのが本書でした。

著者はリクルート社で長年にわたり活躍されてきた中尾隆一郎氏で、リクルートで培ってきたノウハウが惜しみなく盛り込まれているのが本書になります。

【本書の要点】


本書を読んで一番目から鱗だったのは、「KPIは一つに絞らないと意味がない!」というメッセージでした。自らの至らなさを晒すことに恥ずかしいのですが、私はKPIという言葉を誤解していました。目的を達成するために必要なプロセスを明確にし、その各プロセスを評価するために設定する指標は全てKPIだと思い込んでいました。

しかし、本書を読んでその考え方が改まりました。本書で例として挙げられていたのは、信号の例です。交差点に差し掛かった時に、私たちが当たり前のようにスタートしたりストップできるのは信号という明確な判断基準があるからですが、もしこの信号が複数あったら、たちまち意思決定は難しくなりますし、咄嗟の判断もできなくなるので交通状況はメチャクチャになってしまうはずです。

KPIを絞らないというのはこれと全く同じ状況を引き起こしてしまうリスクがあります。多忙を極める毎日、刻一刻と変化する状況、営業であれば数字が出る出ないに一喜一憂する日々が続きます。そんな中では、仕事を行なっていく上での明確な指針が必要です。いちいち考えなくても良いシンプルでわかりやすいものでないと、そのような毎日の中では機能しません。だから戦略もKPIも指針にすべきものは一つに絞り込んでいく必要があります。

KPIは一つ、その他の指標はあくまで業務の筋道を組み立てるための補助指標なんだという考え方を持てるようになり、一気に思考がクリアになりました。

【まとめ】


今回の投稿では本書に記載されている一部しか記載していませんが、本書には事例集も記載されており、とても実践的な内容になっているので、営業計画を立てなければならない立場の方や、プロセス改善に興味がある方にはとてもおすすめの一冊です。またところどころに営業としてのtipsも散りばめられているのでそういう観点からも有益な一冊でした。

目標管理、行動計画づくり、マネジメント関連でおすすめの本があればぜひ教えてくださいませ!最後まで読んでくださった皆様ありがとうございます。

【その他本書から学んだこと】


・行動シェアの考え方(歩留まり=購買率×行動シェア)
・ライトパーソンとの接点数という指標
・運用性の確認(整合性・安定性・単純性)
・上手くいかなかった場合の対策を事前に盛り込んでおくこと必要性
・撤退基準の明確化の重要性

*画像は本書を紹介する意味合いも込めて引用させていただきました。


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