見出し画像

宇宙政策(スペースデブリ)とマーケティング

#宇宙 #政治 #国際 #マーケティング #対話

まずは書き殴る所から。

今日はたまたまのご縁を頂き、政治家の先生と、宇宙政策の動向と日本の課題について談義。

まずこの分野、やはりとても面白い。
何が面白いって、宇宙政策と安全保障問題が凄く密接に関わっている点。宇宙を制するものが国際社会を制するといっても過言ではない。

しかし現在、宇宙開発においては様々な問題が存在する。
例えば官民問わずグローバル競争が激化しており、衛星攻撃や宇宙紛争が国家対国家の軍事問題となり得る中で、時代に合った国際法が制定されていない事。
宇宙ゴミ(スペースデブリ)問題。
トランプ大統領の就任、中国の軍事大国化、北朝鮮の脅威など。

※惑星で得た資源は自国の物とする、というアメリカの法律も存在。なんと勝手な!ただしこれを制限する国際法は、ない。

そのような中、
●日本に何が出来るか?どの分野で秀でる事が可能か?
●技術力を駆使する事で、国際社会・交渉のテーブルで優位に立つ事が出来るのか?
これは非常に難しいが重要なテーマであり、今後の国際社会における日本の地位を左右する可能性が高いと感じた。
外交の大きなチャンスにもなるし、致命的なリスクにもなり得るもの。
(自国の利益ばかり追求してはならないけれど、自国民を守ることは最優先である。)

【宇宙政策もマーケティングが活用できる】

●得意分野での強みを活かして、ポジショニング。弱みは他国との連携で補い、克服する。マーケティングの基本と同様。

日本の技術力が高い事、中立的に動ける立場である事、を活かして、宇宙の環境問題(宇宙ゴミ、スペースデブリ問題)に特化して貢献していく?

資源開発には貢献できないのか…?

●成果を出す為には、ある程度予算も必要。そのためには世論を動かす事が重要であり、世論を動かすには、コンセプト作成とプロモーションが重要である。まさにマーケティング。

以下、メモ。

●日本:宇宙基本法(08年)、宇宙活動法(16年)、リモートセンシング法(16年)。内閣総理大臣を本部長とした宇宙開発戦略本部が宇宙基本計画・宇宙基本計画工程表を策定。
●HAKUTO、ホリエモン、アストロスケール
●スペースX、ヴァージンギャランティック
●中国インドは政府直下に宇宙研究機関が存在。インドはANTRIX社、ISRO。
●地球周回軌道上の物体は増え続けている。2007中国ASAT実験、2009米露衛星衝突など。衝突すれば衛星なら機能喪失、衝突によりさらに宇宙ゴミ(以下、デブリ)が発生するため、宇宙空間の飛翔物体カタログ化や警告発信、デブリ監視、既存のデブリ除去が必要。
●デブリの出自は、破壊された衛星破片、機能停止した衛星、ロケットの上段部分など。
●国連制定のデブリ提言ガイドラインはあるも、法的拘束力なし。EUの「宇宙空間の国際行動規範案」は、米印日は賛意示すも、中露が反対。
●既存の宇宙デブリの除去は、移動中の衛星を除去する非常に高度な技術が必要。しかしこれは、軍事的脅威となるため、政治的に非常に困難。
●「こうのとり」活用した導電性テザーを用いたデブリ除去への挑戦。(再アタックプランニング中)。
●衛星攻撃の種類は、物理的破壊だけに限らず、ジャミング、スプーフィング、ダズリング。敵に気付かれない実行も可能。宇宙のパールハーバー。現在、国連ルールはなし。
●2017年、防衛省独自の通信衛星打ち上げ。ネットワーク中心戦に対応したシステム構築が進む。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?