「伝わらない文章」の3つの思い込み
毎月100人以上の方の文章を添削している。
添削していると見えてきた。
「伝わらない」「心が動かない」
文章には共通した思い込みがある。
1:相手がこれを(最後まで)読んでくれるものだという前提で書いている
そもそも、人はそんなに読んでいない。
タイトルが目について読んでくれる人がどれだけいるのか?
さらに、「最後まで」読んでくれる人が、どれだけいるのか?
「最後まで丁寧に読んでもらえる」という前提で、大事なことを、最後の最後にチラッと小さな文字で書いていても、誰もそこまで読んでいない、なんて悲劇はよくあることだ。
2:自分がわかっていることは、相手もわかっているという思い込みで書いている
「このブログでは何度も仕事の話をしているから、読者は私の仕事についてはよくわかっている」と思って書いていても、「初めて読んだ読者」には、チンプンカンプンだったりする。
(そんな時、読者は疎外感を感じてしまう)
SNSで「うちの子が」と熱く語っていても、その「うちの子」が何歳なのかわからなくて、話に入っていけない、なんてこともよくある。
人は、自分がわかっていることは、「前提をすっ飛ばして」書いてしまう。
そのことについて、どれだけ知っている人が読むのか?
それによって書き方は変わる。
3:書いていないことまで、読み取ってくれるという希望的観測で書いている
セミナーの告知文章を読んでも、開催場所が書いてない。書き手本人は、「毎回オンラインなんだから、今回もオンラインに決まってるでしょ」と思っていたりする。読者には伝わっていない。
書かなくてもわかることなのか、
どこを省略しても伝わるのか、
どこは説明が必要なのか
読者によって変わる。
人は、
「自分が見たいこと」を
「自分が見たいように」見る。
自分が聞きたいことを、
自分が聞きたいように(解釈して)聞く。
書き手の見ている世界と、
読者の見ている世界は
違う。
自分に(や仲間内)しかわからない言葉で、
自分が言いたいことを
自分が書きたいように
書いていては、伝わらない。
相手の視点に立って、
自分の文章を読み直してみよう。
どれぐらい自分のことを知っている人が読むの?
どんなことに不安や不満を抱えて、
どうなりたいと思っている人が読むの?
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