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「嬉しい」と書かずに「うれしさ」を伝える。

「感情を込めて書け」とよく言われる。
うれしい、たのしい、そんな気持ちを表現しましょうと。
嬉しい気持ちをそのまま伝えればいいんですと。


でも、読者は、書き手の感情に興味はない。

うれしかったです、たのしかったです、と言われても、
自分のこととは受け取れないのだ。

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「感情の直接表現」を減らす


読者は、書き手の感情に興味がない。
読者は、誰かが書いているそのことを「自分のこと」として読みたいのだ。

自分を当てはめて読んでいたところに、ひょこっと「書き手の感情」が出てくると、一気に冷める。「あなたの話だったのね」と。

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モヤモヤ、イライラ、ドキドキ、ワクワク などの感情を表すカタカナ言葉は書くのが簡単だ。だから、つい多用してしまう。

でも「モヤモヤしました」と言われても、その言葉自体に共感はできないし(自分を当てはめることはできないし)、カタカナ言葉が文中にたくさんでてくると、幼い人に見えてしまう。

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シーンや体の変化を描写する



では、何を書くか?方法はいくつかあるけれど、簡単なのが「シーンを描写する」こと。


うれしかったその時、自分は何をしたか?

両手を握って、胸の前で振った。
何度もスマホを見返して、その度に自分の顔がニヤけているのがわかった。
家に帰って、すぐに夫に話した。
はぁ、と長い息を漏らして、天井を見上げた。
胸の奥の方が、じわっと温かくなった気がした。
気づいたら、涙があふれていた。




「うれしい」「うれしかった」と書かずに、
シーンを描写することで、
読者をその場所に引き込むことができる。


だから、読者は「自分のこと」として読める。


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