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売れる「商品キャッチコピー」の作り方

EC運営を10年以経験し、
総数50アイテムのオリジナル商品だけのお店から、総数1万点を超えるアイテム数のセレクトショップまで色々と携わってきました。

両者は全体的な戦略も運営も異なりますが、共通している点があります。

売れるお店には売上の5割以上を支える定番商品があり、その商品ページには必ず見込み客の心を動かす「キャッチコピー」が書かれています。

商品ページはシンプルに写真と価格とサイズの方がおしゃれでいいじゃん、と一部では思われているようですが、その商品ページで売れるのは、ブランド力のあるお店だけです。

優秀な商品のキャッチコピーはお客様の心を動かすのはもちろんのこと、キャッチコピーを練り上げる段階でバラバラになっていた情報が整理され、販売戦略やプロモーションも思いついていきます。

「商品キャッチコピーが浮かばない」「ページを見にくる人はいるのに売れない」という方、順番に読み進めていけば購入率が上がる売れる商品キャッチコピーの作り方が、すんなりと理解できると思います。

ぜひ、あなたのお店の主力商品のキャッチコピーを見直してみてください。

「商品キャッチコピー」って、そもそも何?

ターゲットが「コレ私のための商品じゃん…!」とその一文を見た瞬間に感動し、「欲しいっ!!」という心理状態へ導くことができるフレーズのことです。

『この商品は私の悩みを解決してくれる』

ことが一瞬でわかるキャッチコピーは、ターゲットの心に深く刺さります。
パッと見てわかるのは10秒以内だと思ってください。

人が買い物をするときは、その商品を購入した方が、未来が良くなると思うから購入をします。
つまり、購入後の快適な暮らしをしている自分を想像させてあげることが何より大切です。
食品、洋服、コスメ、日用品など…全てです。


良い「商品キャッチコピー」のパターン

「その人の悩みを解決するって言うけど、悩みは人によって違うじゃん」と思うかもしれません。
実は買い物をするときの望みは、いくつかのパターンがあります。

この商品を手に入れることで…

  • お金持ちになりたい

  • 知識を得たい

  • ライバルに勝ちたい

  • 成功したい

  • 今よりラクになりたい

  • 健康になりたい

  • キレイになりたい

  • ワクワクしたい

  • 良い人間関係を作りたい

  • 自分を知りたい

独身女性がターゲットのブランドが作るモテワンピースは、「ライバルに勝ちたい」「キレイになりたい」が当てはまります。

睡眠の質をあげる枕は「健康になりたい」「今よりラクになりたい」が当てはまります。

教材や参考書は、「知識を得たい」「ライバルに勝ちたい」「お金持ちになりたい」などが当てはまります。

あなたの商品は、どの悩みのパターンに当てはまりますか?


どうやって作るの?

ターゲットの心に響くキャッチコピーを作る最大の秘訣は、お客様の悩みを知ることです。

顧客にヒアリング

一番良いのは顧客へヒアリングを実施することです。実際の例です。

例: 酵素ドリンク
30代女性向け。美意識が高く健康思考の強い人に、週に2〜3本飲んでほしい。無添加もポイント。ピンク色のラベルで女性向けデザイン。

「キレイになりたい」「健康になりたい」が当てはまりますが、どうもぼやけてしまうため顧客にヒアリングし悩みを深掘りした所、定期的にプチ断食をしている顧客が一定数いることがわかりました。

断食は内臓を休めるためのもの。無添加なので断食中の栄養補給に良い酵素ドリンクは「プチ断食中におすすめ」のキャッチコピーをつけた所、今までにないくらい購入率がUPしました。

キャッチコピーを想像で作るのはNG。
顧客の悩みを表面でしか理解していないと、どこにでもある言葉や発想しか出てきません。

とはいえ、すべての方が顧客にヒアリングをできるわけではありません。
できないときは、以下の手順で考えてみてください。

1人で考えるとき

  1. 商品の”特徴””ベネフィット”を、それぞれ思いつく限り書き出す。

  2. この商品が、市場で圧倒的に勝てるポジションを見つける

  3. ターゲットをたった1人の人物像にまで落とし込む

  4. その人物の悩みを50個以上書く(※健康商品であれば健康関連のことで)

  5. あなたの商品で解決できる悩みを2〜3個ピックアップする

  6. 一つの悩みに対して2〜3個のキャッチコピーを作る

  7. ターゲットに近い知り合いに、直感でいいものを選んでもらう

工程を見てわかるように、商品キャッチコピーは数時間で作れるものではありません。じっくりと時間をかけて練り上げていきましょう。

さいごに

時代によって、流行も求められるものも変化していきます。

キャッチコピーは一度考えたら終わりではありません。
主力商品のキャッチコピーは必ず定期的な見直しをし、古くなっていないか確認しましょう。目安は3ヶ月に1回。

新作の商品開発に追われ、定番商品の見直しは後回しになりがちです。
定番商品のキャッチコピーは季節ごとの見直しで、商品ページの鮮度を保ちましょう。


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