紙をつなげ!彼らがほんの紙を造っている を終戦の日に読んでいます

父が9月の頭に退院することが決まりましたが、まだ動けないので、よく電話がかかってきます。
入院3週間後くらいから、1日に合計して1時間ほど電話対応をしており、個室にいたときは、夜30分ほどよみ聞かせをしていました。
当方はあまり普段喋ることがないので、1週間もすると、喉がおかしくなりましたが、健康な時から、中身は井戸端会議が好きなおばさんが入っているのではないかと思われるくらい話好きな父は、酸素が足りていないので鼻から空気を注入しているにもかかわらずこちらの読み聞かせの上から被せるように、息も切れ切れながら喋るので、よく喋る人はなんと喉が丈夫で、話すことへの執着があるものかと驚きました。

ただ、やはりあまり話し慣れていない当方は喉を悪くする危惧が出てきたので、読み聞かせの時間を減らせないかと読書をしてもらえるように提案したところ、最初は渋っていたのですが、その頃にちょうど父が大部屋に移り、父の電話がうるさいと同じ部屋の患者さんから文句が出たこともあり(ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした)、本を読むことに同意しました。
あまり一度に物を持っていくのを嫌がるので、1冊づつ持っていこうと思いましたが、さて、何を持っていったら良いか。。1冊目は同意した当日か翌日に、病院の近くのコンビニで売っている小さいPHPという本をとりあえず購入し、渡しました。その後、希望を与えられる、生命力が感じられるような本はないかと探しつつ、また自分が持っている本で読んでもらえそうなものがないかを探して3冊ほど持って行きました。

2冊目:樹木たちの知られざる生活
3冊目:限りある時間の使い方
4冊目 世界の絶景に行ってみた

また、本屋に行って、何か良さそうなものがないか探していた時に、この『紙をつなげ!』を発見。
昔、渋谷にある編集の学校に通ったことがあるのですが、その際にこの本について紹介があり、2014年にノンフィクションの分野でたくさん受賞を受賞したようだったのですが、なかなか読むに至らずー  ただ、今回は復興物というところで、生命力について示唆が得られるのではないかと思い、7月の頭ごろに購入。
一度ざっと読んで中身を確認してから父に持って行こうと思いつつ、温存してしまっていました。

今日午前中に時間があったので、何もすることがなくふと、そういえばとこの本を手に取りパラパラと読み始めました。
今は1章を読み終わったところです。
内容は、2011年の大震災で被災した製紙工場の、地震の際の様子と、復活についてかと思われますが、1章は地震当日の様子についてが語られています。

読んでいて感じたのは、テレビやマスメディア、YouTubeなどでは得られない情報量と、臨場感。
また、この本は地震の際の描写をされていますが、おそらく戦争の際にも通じるものがあると感じました。

とても読みやすく、また、人としての感情を育てる、揺さぶる作品です。

※本や物を買う際にはアマゾンやオンラインを使わずなるべく、実店舗で買うようにしています。その場合、希望の本がない場合もありますが、実店舗で思いがけない本に出会うことがあります。オンラインで買うことにより、店舗が潰れてしまう可能性があるので、なるべく店舗で買わせていただいています。


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