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プロセスエコノミー的コミュニティの考え方とは

ビジネス書グランプリ2022 特別セミナー「プロセスエコノミー ~あなたの物語が価値になる~」に参加しました。

今年の初めにちょうど尾原和啓さん著「プロセスエコノミー」を読んでおり、ご本人から話が伺えると楽しみにしていました。

プロセスエコノミーとは、アウトプットよりも、プロセスに価値があること」。

モノがあふれる今、商品・サービスなどのアウトプットを比較しても差がつかない時代になり、プロセスを公開することでこだわりを伝えてファンになっていただいたり、プロセス自体に課金をするビジネスです。

読後はファンマーケティングに近い印象を受けましたが、コミュニティ運営においても、プロセスエコノミーが活かせるヒントがあったので、その視点からの気付きをまとめてみます。

■どんな人と一緒に冒険したいか


あなたはどんな人と一緒に冒険したいですか。夢を追ってみたいですか。
それは、「whatやHowでなくWhyが明確であることが大事である」ということ。

本書では、
プロセスエコノミーを実践するうえで最も大切なのは、あなたの中にある「Why」(なぜやるのか・哲学・こだわり)をさらけ出すことです。

Whyを開示して狭くても深い支持を得ることが大切なのです。

と書かれていました。

同セミナーからコミュニティに応用することを考えると、たった1人でも一緒にやってくれる人がいて、「これ、すごいね!」と思ってくだされば、人に言いたくなり、その熱量は伝っていくものである、とのことでした。

ミドル世代アップデートコミュニティでは、まず自分の周りで興味がありそうな人と会話することから始めています。

同セミナーでも「Twitterで不特定多数への発信ではなく、よくコミュニケーションをとるLINEでつながっている人と一緒にやるのがよい」と話されていました。

小さなコミュニティでも、種火を燃やしていくイメージは、母親アップデート代表理事のなつみっくすがnoteに書かれていますね。


1人1人に想いを伝えていくには、結構なパワーが必要です。ビジネスで考えると、いわゆるプレゼン(プレゼンテーション)と同じなのです。そのときに「なぜ、コミュニティをやりたいのか」「コミュニティをやる理由」が明確であるかが大事であることを再認識しました。

以下、「プロセスエコノミー」の本を読んだときの感想です。

■プロセスエコノミーのエンジンとなる「利他の心」

物欲や権力欲が満たされ、所属欲求や承認欲求が満たされたとしても、人は実は満足できません。最終的には「人のために何かをしたい」という“究極の欲望”にたどり着きます。人々の「利他の心」をエンジンにするプロセスエコノミーは人間の本質的な欲求とも合致している仕組みなのです。

マズローによって提唱された「マズローの欲求5段階説」を思い出しました。所属や承認を超えて、「自己実現をしたい」と考えたとき、1人で成し遂げられることはありません。

私は大学院に行くまで、「社会を変えたい」ということまで考えたことがありませんでした。ある意味、疑問を持つことなく受け入れ、社会に不平不満を唱えることがよくわかりませんでした。

しかし、視野が広がって俯瞰してみた時、社会課題があって、それを解決することで世の中が変わり、多くの人が幸せになることがある、と感じるようになりました。

そうした時、自分に加え、「人にも役に立つ」ことができるのではと思うようになりました。

人間というのは本能的に、他人とプロセスを共有することに幸福を感じ、主義主張を超え、つながることができる生き物なので、プロセスエコノミーは人間本来のメカニズムと非常に相性が良い仕組みなのです。

共有、共感できる、し合うのが人間の本質なのかもしれません。

プロセスエコノミーを回すエンジンとなるものは「利他の心」です。自分の私利私欲のためでは共感は生まれません。誰かを喜ばせるビジョンのもとにみんなで助け合い、協力し合って進んでいくのです。
人間の脳みそには、あらかじめ「誰かのために行動したい」という利他の精神と行動様式が埋め込まれています。

誰かのためになるからこそ、自分の存在意義が見いだせ、モチベーションが高まるのだと思います。

「プロセスエコノミー」の考え方をヒントの1つとして、ミドル世代アップデートコミュニティでの仲間を募っていきます。


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