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メンターンとは、メンター&インターンである(モダンエルダーより)

昨日4月1日、各社で入社式が行われていましたね。

社会人デビューしたフレッシュな新入社員からの刺激を受け、ミドル世代の働き方について、「モダンエルダー ~40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方~」からの気付きです。

メンター+インターン=メンターンというのが、モダンエルダーの考え方です。

・モダンエルダーとは

同本では、モダンエルダーを「新しい年長者」と訳されています。

モダンエルダーは、特定の年齢を超えている必要はないし、会社の中で高い地位にいなくてもいいが、周囲の人たちより年長で賢くなければならない。25歳の若者に囲まれている40歳でも、40歳に囲まれている60歳でもいい。生物的な年齢が何歳にしろ、モダンエルダーは重みと謙虚さをいい具合に混ぜ合わせている。

著書のチップ・コンリーによると、モダンエルダーのほとんどは50歳を超えていて、
・優れた判断力
・本物の洞察
・心の知能指数(EQ)
・俯瞰的な思考力
・奉仕の心
の知恵を示してくれる、と書かれています。

・メンターンって何だろう?

同本でモダンエルダーは「メンター」であるとともに、「インターン」であると書かれています。

自分が若者に提供できる価値を見出し、自分のスキルを再構築することでインターンでありながら、メンターになれると気づいた

この「メンター+インターン=メンターン」という考え方は、ミドル世代が働き続ける中で、大いなる意識付けになると思いました。若者に向けてメンターになる、ということと、新しい仕事ではインターンのように学ぶ姿勢で働く、とい考え方です。

今の「スキル」を資産だと思っているミドル世代は沢山いますが、私は「経験」と「資産」は別であると考えます。一定のスキルは基盤(ベース)となりますが、スキルはアップデートしていかなければ意味がありません。なぜならば課題はどんどん変化しますし、変化スピードも急激に早まっていくばかりです。外部環境の変化をキャッチし、自分のスキルを棚卸し、足りないものについて学び直すことで、解決を図っていかなければならない時代だからです。
一方、経験は多ければ多いほど引出しが増えていくので、1つも無駄な経験はありません。スキルをストックしつつ、フローで経験を増やしていくイメージでしょうか。

そのためにも、いつまでも「好奇心」を忘れないでいたいものです。

経験より好奇心

変化を恐れず、飽くなき知的好奇心を持ち続け、大きなことに関心を持ち、小さなことに幸福を見出す

年をとることを成長という言葉に置き換えてみてはどうか?

また、経営や異業種での経験から若者に伝えたれることもあります。特に失敗したこと、苦労したことを知りたいのではないでしょうか。

50代になっても年を重ねるたびに、成長できる実感を持てれば、「ミドル世代は楽しい!」と声をあげられそうです。

・ミドル世代の行動規範とは

同本では、著書チップ・コンリーさんがエアビーで意識的に取り入れた行動規範が紹介されていました。

エアビーに良い変化をもたらし、新しいアイデンティティを確立するため、私が意識的に取り入れた行動規範のいくつかを紹介しよう

以下、要点です。

・会議には時間通りに席につく(参加者への敬意、参加者の時間を無駄にしない)
・メールは迅速に対応する(受信したこと、返答時期の連絡)
・同僚への指摘は、間をおかずに行う。
・社内外で働く人に立ち全員に対し、敬意を持って接する

この行動規範はミドル世代にとって非常に参考になると思いました。ある種あたり前なのですが、敬意を持った行動をし、どんな相手とも「対等」でなければ学び合うことはできませんし、何より精神衛生上気持ちよく過ごしたいものです。

これらに加えて、私が最近、会議で最も意識しているのは、
よい問い」を投げかけられないか
です。

議論によって、論点出しや、方策を拡げるための問い、もしくは決定すべきときの収れんへと会議のフェーズによって変えようと意識しています。

同本では、映画「マイ・インターン」が何回か紹介されていて、youtubeで検索したら、観ていましたね。2015年の作品ですが、当時はまだ当事者意識が持てていませんでしたね。ミドル世代の視点からゆっくり観てみたいと思います。

大学院生活を通じて、誰もがいつまでも成長できると実感しているので、よりよいシニア期が迎えられるよう、「メンターン」的に意識を持ち続けこれからも学んでいきたいと思います。


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