老い!老い!老い!~プチ介護、スタート③~

付き添った姉からの説明で、
「横になって安静にしているように」
というお医者さんからの言葉をそのまま受け止めてしまった私は、母に準備したお昼ご飯を母を横にならせたまま食べさせていたのだが、その様子を見た姉から、
「何やってんの?ご飯の時ぐらいは起きてていいんだよ」
と言われ、
「聞いてないよ~」
などとダチョウ俱楽部みたいな返しをしてしまった。

母はやはり少し痛みがあるようで、食事後に痛み止めを飲み、
「ベッドで横になっているテレビでも見ていてね」
としつこく伝えて、一度自分の家に戻ってきた。

夜になり、母の家に夕飯を持って行ってみると、コルセットも外してしまっている状態で、座椅子に座ってテレビを見ているではないか。

短い期間の記憶なので、自分が背骨を骨折しているという診断結果が出たことも忘れてしまって、コルセットも邪魔なので取り払って、普段通りの場所でテレビを見てしまっているのだ。

「お母さん、お医者さんから背骨を骨折しているから横になったままテレビを見て安静にしているようにって言われたでしょ」
とどんなに伝えても、ちょっと経てば忘れてしまう。

だから自分が何故1階にベッドが移されているのかも忘れてしまうので、母も、
「忘れちゃうから書いて貼っておいて」
というので、注意事項を書いた紙を壁に貼っておくことにした。

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