アパレル販売の仕事に限界を感じている理由のひとつは 服飾産業の人権問題に疑念を抱いたからです。 昨今のファッション業界ではサスティナビリティに配慮したという言葉が当たり前に。 一方で 私が今着ている980円のTシャツは遠い国で不当労働により綿花を紡いだ人たちの命の代償といえる。 娘よりも小さな子ども達がその小さな手を血に染め紡いだ綿花は980円のTシャツの原料となり私達の生活を豊かにしている。 この問題を知った後、ファストファッションのワゴンで190円のTシャツを見つ
何かに突き動かされて、去年の4月からひた走った結果、なんもないただの主婦が自分のビジネスで開業することになりました。 以前のnoteを見返していたらえらい堅苦しかったので、もうすこしカジュアルに心の声をしたためていこうと思います。(不定期) まず「何かに突き動かされた」「何か」とは。 これは「反骨精神」かなぁと思います。 小さい頃は「ここではないどこかへ行きたい」とよく思っていました。 軽く生い立ちをおはなしすると私の父は仕事で溜まった鬱憤を、家族や他人を罵ったり嘲
何となく日常が元に戻ったように 2020年の夏が過ぎ冬が来た。 そして2021年4月あの休業から約1年。 私は相変わらず服を売っている。 でも1年前とは違うとハッキリ言える事がある。 販売員を辞めても、この先ずっと服に関わる仕事をして生きていこう。 そう決意した38歳春。
休業が明けて 少しずつお店にお客様が戻ってきて下った。 再会は嬉しかった。 心配したし、心配してくださったし。 そして思いのほか皆さま洋服を必要としてくださっていた。 あれ?コロナでファストファッション最強説ありませんでした? ちがう。 衣料品が欲しいのではなく装飾したいんだ。 コロナの中私たちを癒してくれたのは 本でありドラマであり音楽だ。 それら生活に必要不可欠、ではないものに精神を支えられて毎日を過ごせた。 お客様はそれと同等の癒しやときめきを お店に求めて
2021年4月24日 2度目の休業がおそらく今日決定する。 Twitterではミュージシャンが怒っている。 去年の振替公演が中止になったそう。 私も今回の休業に 嬉しい気持ちは微塵も無い。 百貨店は赤字で人員の大幅削減。 館内放送のアナウンスをしている綺麗な声の女性も恐らく首切りされた様子。 ここ最近はその道のシロウトと思しき熟年女性の声が館内に流れている。 もうここまできている。 自分の生活圏で どんどん職を失う人が出ている。 身支度をして仕事へ行こう。 そこ
この仕事が好きだ。 何故って答えはひとつ。 「服が好き、死ぬほど」 コロナの世界になり、ハッキリ思った。 休業期間中に部屋着が欲しくなり ファストファッションのECでそこそこの量の洋服を手に入れた。 ネットで服を漁ることは自粛で溜まったストレスを消費するのにちょうどいい。 しかし自称「ビジネスおしゃれ」の私はだらしなく着られるこマシな部屋着を求めたはずなのに、心が満たされる事はなかった。 今その洋服たちはもう手元にないし、 そんな申し訳無い買い方はもう一生しないと思
それでも 「無職になったら‥」と漠然と想像はしてしまう。いや妄想かな。 選択肢は意外と沢山あった。 まず夫に食わしてもらう。 ただ、夫も独立開業した矢先のコロナ禍だったし私が無職になるのはかなりリスキーな選択。 それから、アパレル販売経験を活かしてファストファッションで働くことも考えたがファストファッションでの仕事はお客様との対面販売のスキルはほぼ活かされずオペレーションに特化したものになるだろう。アラフォの新人邪魔説。 想像に容易い。 で、その時が来たならパートを
2020年4月 パンデミックにより私が働く地方の百貨店も休業を余儀なくされた。 コロナで時代の流れがゆっくり、しかし大きく変わってeコマースやファストファッションの優位性ばかりが取り沙汰された。 対面販売の不要性を語る声はネットなんかでたくさんたくさん目にした。 でもその休業期間中は私はさほど危機感は感じてはいなかった。 それより、どこへも行けず狭い家の中で家族と身を寄せて暮らす感じがすごく幸せでこのままずっと休業が続けばいいのにくらいに思っていた。 職を追われる可