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認知症予防|エクソソームがつなぐ 腸=脳=筋肉



認知症予防に一番いいと言われるのは大抵「運動」

その理由は、運動すると、筋肉細胞はマイオカインというタンパク質をうみ、更に筋肉からもエクソソームが出ていて脳機能が活性化するという発見が最新の研究でわかってきたのです。

事実人間の筋肉は、中年を過ぎると毎年1%ずつ衰えていく

全身の筋肉は複雑に脳につながっているというより食い込んでいて、筋肉運動で生まれた成分は脳に影響を与えやすいんですね。
なので、運動=筋力も動かして活性化しておくことで健康なエクソソームが生まれるようになり、直接的に脳に影響しやすいのです。更には年齢を重ねていくことで落ちていく筋肉は、定期的な運動で維持することでサルコペニアの予防(高齢期にみられる骨格筋量の低下と筋力もしくは身体機能(歩行速度など)の低下)にもつながります。

腸管細胞と筋肉細胞から出てくるエクソソームは別の種類だが同じように脳機能を改善するということが分かった

高齢者にとっては十分な運動(30分程度の強めの運動)ができない場合もありますよね。
なんと!現在、食べ物で筋肉を活性化させようという研究があるのをご存知でしょうか。
食品から成分を取り込み、結果、筋肉のエクソソームの分泌を誘導することの研究が進んでいます。腸と筋肉と脳を元気にする。「エクソソーム」がそれぞれの細胞から出てそれらをつなげているのです。

体の中の細胞全てからエクソソームが出ているのです

まず軽いウォーキングからでもいいので歩きながらエクソソームを出そう!
きつくやりすぎるとよくないという話も聞きます。毎日、週3~4回程度続ける。何より「楽しい」と思ってつづけられたほうがいいものが出るのです。幸せホルモンの影響でしょうか。人体の不思議ですね。
友人やパートナーと話をしながら、好きな音楽を聴きながら、皆様それぞれの「楽しい」と一緒に歩きましょう。

エクソソームは血管を通してつながる研究

運動したマウスと運動してないマウスを比較します。
マウスの血管をつなぐ研究です。
年を取ったマウスと若いマウスをつなげると若返るという研究結果があり、
運動してないマウスと運動したマウスの血管をつなぐと認知機能が回復するという結果が出たのです。
ということは、運動している人の血液をもらえば回復する。ということになります。
別の実験では、若いマウスの糞便を老いたマウスの腸に移植したら、若返った結果もあるのです。
血液を通して、腸内細菌を通して、若返るという研究は世界中で注目され今日も新しい論文が発表されています。

まとめ

・筋肉が活性化することで脳機能が改善するため、認知症予防には「運動」が重要
・運動をすると、タンパク質・マイオカインのほかに、筋肉細胞からエクソソームが分泌される
・筋肉細胞から分泌されるエクソソームに、脳機能を改善する働きがあった。
・食べて運動効果が得られる研究が進んでいる


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