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知っておきたい美と健康長寿のキーワード エクソソームの正体|食べてアンチエイジングを効果的に得る成分とは?


食品によって「エクソソーム」の分泌を促すことで細胞を活性化する
食べてどこまでアンチエイジングが実現するか

健康長寿が叫ばれている中で、食べてどこまでアンチエイジングを実現するかが研究されています。
カロリー制限がアンチエイジングを実現するには一番効果的ですが、栄養不足になる側面もあり、食べなければいいのかという事ではないのです。食べることで体の中のアンチエイジングシグナルを活性化する研究があるのでご紹介します。

エクソソームってなに?

すべての細胞はエクソソームを持っています。細胞はエクソソームという小さな袋(小胞)を分泌することができ、ターゲットとなる細胞にその袋を渡して情報を伝達しているのです。昔からこのエクソソームは病気のマーカーとして病気の診断として使えるのではと注目されているのです。

食べること、食品によってエクソソームの分泌を促すことで細胞を活性化させようという研究

九州大学の片倉教授の研究です。先生は、食品成分が、細胞に働きかけ、特定の機能をもつエクソソームの分泌を促し、そのエクソソームが全身の様々な細胞に運ばれて、その標的となる細胞を活性化すると言うことに関する研究を行っています。
エクソソームは細胞から分泌され血液の中を流れています。前述の通り、研究当時は病気のマーカーとして注目されていました。
イメージとしては体の中の情報をもって歩いている状態です。教授は健康になる媒介になるのがエクソソームが重要な役割を担っているのでそれを、人為的に操作できないかと考えられたのです。

エクソソームはどこから手に入れるの?

実は、エクソソームは私たちが普段口にする食品にも含まれています。
食べた食品の栄養素や得られる効果効能が全身に行き渡っているかというとそんなことはないのです。

なぜたべたもので、脳や筋肉や皮膚に実感が出るのか

食べることで腸以外の部分がなぜ活性化するのか。エクソソームは食品のどんなもにも入っていて、その食品が体内で働く時にエクソソームを介して機能を発揮しています。例えば、記憶機能が改善したり、次の日なんだか肌に効果が出たような感じなど。教授は食品の機能を媒体するメディエータ―としてエクソソームを捉えています。
どの食品が体の機能改善に役立つのかの研究が進めば、エクソソームの分泌を介して元気になってアンチエイジングは実現できるのです。

エクソソームで体の機能改善が実現する仕組み

食品によって腸を活性化して腸から脳を活性化するエクソソームの分泌を促し、食品が脳に行かなくてもエクソソームが脳に届いてくれれば、脳機能が改善するという仕組みがあります。エクソソームは血液の流れに乗って、脳まで届くという研究成果が出ています。エクソソームの量、質をあげることがアンチエイジング、健康維持には大切になってくるのです。
エクソソームは様々な食品(母乳、牛乳、植物エキス、発酵食品等)に含まれています。それらの食品の機能は、エクソソームを介して体の機能改善として発揮されているのです。

脳機能が改善する成分の研究

例えば、GABAがなんで脳まで情報が伝わり効果が出るのかこれまではわからなかったのです。実はエクソソームが関与していたことが近年わかりました。
GABAの効果:被験者の記憶力を空間認知機能が向上するとともに、リラックス効果、睡眠改善、心理的ストレス、疲労軽減など脳機能に対する機能が報告されています。そのメカニズムも時代とともに解明されてきつつあるんですね。

日頃から季節ごとの新鮮で健康な食材をバランスよく体内に取り入れる意識をしてエイジング効果を効率的に取り入れたいですね。


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