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UXリサーチャーのための「定性調査」勉強会を開催しました

こんにちは。野澤です。プライベートで参加しているDesign Research TokyoさんのコミュニティでDRT読書会「Qualitative Research」を開催しました!

本記事では簡単に本の内容とイベントの様子をお届けします。

今回の課題本と選書の理由

今回はSharan B. Merriamさん, Elizabeth J. Tisdellさんによる定性調査の専門書「Qualitative Reseach」を選びました。UXリサーチの基本である定性調査についてもっと深く学びたい……!そんななか見つけたのがこの本です。この本は1988年に出版されている様々な分野での実践に重きをおいた本で、著者は看護や教育などの実践者に向けたワークショップを開催しています。ジョージア大学で成人教育と定性調査も教えており、現在第4版まで出版されている評価の高い本です。

本の内容をざっくりと

先行する定性調査の文献を広くまとめながら、定性調査のアカデミックな背景や体系だった知識が広く深く手に入る本でした。

・良いリサーチャーに求められるスキルとは
・定性調査のな背景とは
・良いインタビューとは
・良い観察とは
・良いデスクリサーチとは
・定性調査の分析
・定性調査の信頼性

当日はこれらを元に参加者の皆さんとディスカッションを行いました。

様々なトピックでディスカッションを行いましたが、私が印象に残っているのはインタビューについてです。

インタビューでは「なぜ」を大事にしなさいと言われますが、著者は「なぜ」と聞くことには以下の懸念があるといいます。

ユーザーが責められているような気持ちになる
必ずしもユーザーが理由を言語化できるわけではない

私も確かにインタビューで「なぜ」と聞いて的確に答えてくれるユーザーとうまく答えられないユーザーがいるなと感じていました。実践者同士でのディスカッションでは「なぜ」の深堀りは大事だが、「なぜ」以外にもっとたくさんの聞き方があるよねという話になりました。例えば、「そう考えた経緯を詳しく教えて下さい」であったり「どこでそう思ったのですか?」であったり。

上記はディスカッションの一例ですが、本をもとに実践者どうしの知見を交換し合える楽しい時間でした。

ディスカッションの時間が足りず今回は別日で交流会も開催し、日頃のリサーチャー同士の悩みやコロナ化でのリサーチ状況についての情報交換もでき充実した時間でした。

コロナでも学びを止めない

本イベントはコロナ騒動の真っ只中でしたが、学びを止めたくないとオンラインで開催しました。初めてのオンライン開催で不安に思うところも大きかったのですが、以下の工夫が役に立ちました。

事前の接続テスト
PC2台使って、画面中継と参加者の顔を見るのを両方できるようにする
カメラはオンでというお願いをグランドルールとしておく
参加者の方のお名前を覚えておいて、話を振れるようにする
チャットの活用
1時間に1回は休憩を挟む

参加いただいた方からの感想

初めてのオンラインで心配なことも多かったですが、積極的にご参加いただけ好意的な感想をたくさんいただけました!

途中で、いろんな事例を参加者に話をふって会話できたのは一人で本を読んでいるのと全く違い、とても参考になりました。
なんと言っても一人じゃ到底読むことのできなかった英語の専門書をみんなで読むことができたことです!感謝です!
中身の濃い書籍の内容を一通り知ることができたこと。おそらく1人だったらいつまで経っても読みきれませんでした。
- 体系的に学べたこと
- 新しい手法や考え方を学べたこと
- 他のリサーチャーのお話が聞けたこと

などなど。

その他本の内容については当日のスライドをぜひ御覧ください。


DRT読書会とは


デザインリサーチャー向けの読書会DRT読書会(英語名:DRTBookClub)は、UXリサーチ本を肴に飲みながらディスカッションというコンセプトで開催しています。1人ではなかなか読めないUXリサーチ・デザインリサーチに関する英語の本に読書会という締切を設けることで自分を追い込む&読んだ内容を他の人にわかるようにまとめ、ディスカッションするアウトプットを通じて内容への理解を深めることを目的としています。

今後も開催予定なので興味のある方はCompassで登録お願いします!


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atama plusというAI×教育のStartupでUXリサーチとUXデザインをしています。人間中心設計専門家。 ICU→東大大学院→bA→デロイトデジタル→リクルート→atama plus