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ポーチ作りのこだわり

こんにちは。
ドイツ在住ハンドメイド作家の Hiroko です。


小さい頃から、洋服はほとんど
日本橋の高島屋(渋い(;′Д`) で買ってもらっていました。
いわゆる「子供服ブランド」で、今思い返しても
どれも作りが丁寧で、生地の質が良かったと思います。

そんな幼少期の影響もあるのでしょうか。
今でもあまり、テロテロとした生地や服が好きではありません。
程よい厚みがあると安心するのだと思います。

物作りの際にもまさにココ↑が出ていると思っていて
だからこそ、ヨーロッパのジャガード生地に
強く惹かれたのだと思っています。

今回は、私がポーチを作る上で
特に気をつけている事やこだわりについて
少しお話させてください。

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①細かいところまで綺麗に仕上げる

これは当たり前と言ったら当たり前なのですが・・・
これまで、とにかく作っては友達にあげを繰り返す中で
沢山失敗し、研究してきた結果
ファスナーの端の処理、裏地の縫い目の処理
裏地がごわごわしない工夫など
独学で改善し、自分のレシピを模索してきました。

日本に帰国した時に友達とご飯を食べていると
「これまだ使ってるよ~」と、私が過去に作った
ポーチを見せてくれるのですが・・・

昔の自分の縫製の雑さにびっくり!
いやむしろそんなへたくそでよく使ってくださる・・・
とこちらが申し訳なくなるレベル(笑)
もちろん当時は、練習用と言っても人様にあげるもの。
「良くできた!」と思ったものだけを
プレゼントしていたつもりだったのですが。

でも、昔のポーチを見て「下手だな~」
と思えるという事は、確実に技術が上がっているという事ですよね。

それにしても、
気に入って使い込まれたポーチを見るとやっぱり嬉しくなります。
もっと上手になって、喜んでもらえるものを作るぞ!
という、やる気をもらえます。

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②上質な生地

これは毎度言っている事なのですが
やっぱり生地それ自体の質は一番大切です。
ジャガード生地やゴブラン生地は織物なので
その点とても丈夫で気に入っています。

裏地は基本無地ですが、薄手ながらもしっかりとした
キャンバス(ハンプ)を使う事が多いです。
こうすることで全体に厚みとクッション性が出るので
ポーチの中身も程よく守ってくれますよ。

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写真:薄い綿生地をメインに、裏地をしっかりさせたことで張りのある仕上がりに。


③接着芯は使わない

生地に程よい張りや強さを出したいのであれば
接着芯、というシートを生地の裏に貼る事も出来ます。
でも私はこれがダメでした。
触った感じや、洗濯した後に少しゴワゴワする感じが気に入らず・・

販売を始める数年間、つまりまだドイツ生地に出会う前
あくまで趣味でしたし練習中だったので、高い生地は買えず。
トーカイさんなどの手芸店で買える
いわゆる普通の薄い綿生地を買っていました。
でも薄いとポーチがくたっとなってしまうので
仕方なく接着芯を使っていたという感じでした。

これが、ドイツに来てジャガード生地に出会ってから
綺麗に解決されたのです。
接着芯を使わなくても自立する
しっかりとした理想のポーチができました!

・・・とはいえ
それでもやはり、可愛い綿生地に出会う事もあります。
そんなときは、裏地をしっかりした生地にして
ポーチに仕立てる(Mサイズまで)か
ブックカバーなどの小物に使うようにしています。

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いかがでしたでしょうか?
その他にも細々した決まり・こだわりはいくつかありますが
企業秘密ですヽ(`∀´)ノ 笑


作家の皆さんには、それぞれいろんなこだわりがあると思います。
好きこそものの上手なれで続けていると、
自然と技術力が付いてくるものです。
続けていれば、何かしら手に職がつくものだと思います。

ポーチにも様々な形やタイプがあるので
今後さらに幅を広げていけるよう精進して参ります!


是非minneギャラリーにも
遊びに来てくださいね。(クリックで飛べます)

それでは!



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